プログラム概要
海外探検隊は海外の大学や研究機関、政府機関、そして企業で行うインターンシッププログラムです。特に低学年の学生には、各種インターンシップは将来に向けた先取り体験となります。原則4名が約4-6週間にわたり集団生活をします。初めて訪問する海外の地で、学年や学科を超えて全員で協力して様々な課題に取り組みます。
プログラムの目的
- 幅広い分野に関心を持ち、将来イノベーションを起こせる人材になることを目指す。
異なる価値観や世界観などの多様性を受容し、良好な人間関係を構築する方法を体験学習する。 - グローバルに活躍する社会人と交流し、社会常識やマナー、グローバルマインドを学ぶ。
- 海外生活や異なる環境に適応する能力及び技術を獲得する。
- 英語や現地の言語を使って意思疎通を取り、総合的なコミュニケーションスキルを高める。
派遣先、期間、人数、応募資格、科目、奨学金
<派遣先>
シンガポール、タイ、ベトナムの大学、企業など
<派遣期間>
春派遣:2月中旬~3月下旬
夏派遣:8月上旬から9月下旬
<派遣人数>
春派遣、夏派遣 いずれも12名程度
<応募資格>
- 学部生(春派遣、夏派遣で対象学年が異なるので募集要項確認)
- 派遣期間中の全日程参加が可能であること
- 保護者の参加の同意を得ている事
- 英語要件:原則TOEIC L&Rスコア600点以上
<授業科目名>
海洋生命科学部・海洋資源環境学部:海外派遣キャリア演習
海洋工学部:長期学外実習(海外)
<奨学金>
一部渡航費支援を受けられる場合あり (日本学生支援機構、海洋生命科学部及び海洋資源環境学部学術研究奨励基金、海洋工学部国際交流基金)
各国プログラム内容
<シンガポールプログラム>
企業研修ではプライムアクアカルチャー社を実施する。同社は小売りチェーンを展開する企業であるが、食用魚の養殖事業に注力する。ワクチン開発と魚病管理の専門家の下で、養殖業を支えるサイエンスを学ぶ。一方、伝統的な観賞魚養殖を展開する大手企業、チェンフー社での研修も実施する。両者ともシンガポール資本の企業であり、国策と連動した事業活動であることに注目する。
シンガポール国立大学では、熱帯海洋科学研究所の珊瑚礁研究室で研修を実施する。同研究室では、埋立地拡大で破壊された珊瑚礁の早期回復を目指した植林活動の研究活動について学ぶ。
そのほかに、日本文化を発信する在シンガポール日本国大使館のジャパン・クリエイティブ・センターと日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所を訪問し、シンガポールにおける日本企業の事業活動の内容と日本の文化交流の現状や今後の展望について学ぶ。
<タイプログラム>
熱帯の沿岸地域の生態系を学ぶのと同時に、数多く現場のフィールド体験を重ねることで、環境保全と社会の経済発展を同時に実現していくための考え方について学ぶ。ブラパ大学チャンタブリキャンパスでは、マリンテクノロジー学部のプログラムに参加し、熱帯の沿岸地域にあるマングローブ林の底生生物の生態や、同地域に広がるエビ養殖場の水質調査を実施する。フィールドワークでは、タイとカンボジアの国境に近く、イスラムとキリスト教徒が共存している漁村Ban Nam Chiaoにホームステイし、タイの漁業への理解とタイ人漁師の家族との交流を深める。
ブラパ大学バンセーンキャンパスではバンセーン水族館、バンセーン海洋科学研究所、そして理学部の3拠点で各種研修に参加する。沿岸部に位置するメリットを生かし、サンプル採集による分析に加え、タイの自然環境に多く触れるフィールドワークが多数用意されている。
そのほかに、日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所を訪問し、シンガポールにおける日本企業の事業活動の内容について学ぶ。
<ベトナムプログラム>
主たる研修先はハノイ工科大学(HUST)のフードテクノロジー学科、ベトナム科学技術アカデミー(VAST)の藻類研究室、そしてベトナム水産物輸出生産者協会(VASEP)の3拠点である。そのほかに複数の企業訪問も予定されている。ハノイ工科大学では食品開発、食品の安全、機能解析などを体験学習する。ベトナム科学技術アカデミーでは藻類研究室にて持続可能なマリンバイオマス資源の活用について学ぶ。水産物輸出生産者協会では、ベトナム水産業の現状と展望について学ぶ。ベトナムでは近年急速に輸出指向型の水産加工業の集積が進んでおり、特に同協会が注力する重要な3つの役割(水産業界のプロモーション、調停・仲裁、人材育成)について、現実社会のリアルな課題について学ぶ。
そのほかに、日本貿易振興機構(JETRO)ハノイ事務所の訪問を予定し、ベトナム社会全般について学ぶと同時に、ベトナムにおける日本企業の事業活動やベトナムにおける日本人社会についても学ぶ。
プログラム参加方法
募集要項を確認の上、グローバル教育研究推進機構へのWEB登録および必要書類の提出