学生の体験記:
2015春 タイ隊
食品生産科学科 山口奈月
主な活動内容は大きく分けて5つあります。
1つ目は、オリエンテーションです。ここでは、タイで活躍する日本の社会人の方々のお話を伺うことができました。そこでは、タイの経済や日本との強い結びつきや信頼関係、教育制度などタイと日本に関する情報をたくさん教えていただきました。実際にグローバルで活躍されている日本人の方々は皆様違った形でのお仕事をしていて、それぞれに違った学びがありました。オリエンテーションを受ける前までは、グローバル人材という言葉だけにとらわれて、想像だけが先行していましたが、現実にそういった方々と密接にかかわることで、それが現実的にどのようなものなのか、という具体的なイメージを得ることができました。
2つ目はマリンプロジェクトです。ここでは環境保護活動の一部に参加させていただき、マングローブ林などタイならではの自然に触れ合うこともできました。
3つ目はチュラロンコン大学での活動です。この大学はタイでもトップクラスの大学で、敷地は非常に広く、研究室や博物館などの見学もさせていただきました。自分と同じ食品の専門の研究内容などを教えていただいたことが非常に興味深かったです。
4つ目はイオンプロジェクトです。これは今回の海外探検隊で初めて行ったもので、各国でイオンスーパーマーケットを調査し、特に魚の売り方に注目して調べました。普段、何気なく見ているスーパーでも目的を持って観察するとたくさんの発見があり、各国での売り方が顕著に違いました。違いの背景にはその国の文化なども考えられ、思っていた以上に深い内容にすることができました。
5つ目は工場での研修です。タイ人パートナーと二人で2週間行いました。改善プロジェクトということで各企業の改善点を探したり、企業で働いているタイ人の人とコミュニケーションをとったりしました。タイ語はほとんどわからないので、パートナーに英語に訳してもらいながら話を進めるので、意思疎通が取れないことが多々あり、悩むことも多々ありました。しかし、タイ人らしい明るい気質でいつも笑顔で話しかけてくださったり、ご飯に誘ってくださったりとたくさんの気遣いがありました。ペアとも私の英語力のなさからコミュニケーションが取れず、たくさん迷惑をかけてしまいました。しかし深夜までパワーポイントを作成したり、早朝から工場で働いたりと一日中助け合いながら過ごしたことで絆が生まれたと思っています。
このプログラム全体を通して、何とかするということを身に着けることができたと思います。ハードなプログラムの中でも、成果報告会を成功させ、お世話になった人たちへの感謝の気持ち伝えるという大きな目標を達成できました。しかし、その過程にはたくさんの苦難や努力、チームの助けがありました。社会人になったら、評価されるのは結果だけです。つらい状況にあったとしても、何とかして成功させることが重要です。学生のうちに、そのような体験ができたことはとても貴重でしたので、海外探検隊に参加できて本当に良かったです。
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