学生の体験記:
2015夏 シンガポール隊
海洋政策文化学科 田邉傑作
海外派遣キャリア演習を通し、私は普段出会う事の出来ない様々な人達と出会う事が出来た。シンガポール国立大学や南洋理工大学では人も物も考え方も何もかもが本学とは異なり、国際社会で戦わなければならない相手の大きさを知る事が出来た。また、近年我が国でもグローバル化や多様化が叫ばれているが、シンガポールでは建国当時から既にそんなものは当たり前の考え方として定着しており、その中で一カ月生活した事は衝撃の連続であった。あらゆる人達が"違い"を当たり前のものとして考え、その"違い"があるからこそ、日常的に最も通じ易い英語を使うこの国の状況は、グローバルグローバルと言いつつ、外国であっても英語を話す事を極端に躊躇い、狭いコミュニティの中だけで凝り固まろうとする日本人とは完全に異なっていた。
シンガポールの人口構成比は日本の高度経済成長期と同じであり、一人当たりのGDPは既にアメリカを越えている。更に最新のQS世界大学ランキングでは上に挙げた両大学ともアメリカのイェール大学を上回った事からも、今後シンガポールがアジアやアセアンのみならず世界を牽引していく事はもはや疑いようが無い。今回、そんなシンガポールの建国50周年という記念の日にシンガポールにいた事は間違いなく私の一生の財産である。
食品生産科学科 豊田早紀子
最終成果報告会に向けての準備は思っていた以上に忙しかったが、そういった忙しさや困難も含めて、この研修は非常に面白かったし、楽しかった。それは、単に観光をしたりする面白さや楽しさとは違い、「今まさに、将来の自分のためになることをしている」という実感から来る面白さである。今恥をかいても、今大変でも、それが全て自分のためになると考えれば、なんてことはないと思う。自分は元々そういう考えの持ち主であったから、今回の研修を楽しめたのではないだろうか。
この研修を海外でやった意味というのは、単に自分がグローバル人材を目指しているからだけではないと思う。海外ではもちろん、例え自分が国内で働くことになっても、自分の中にある先入観や常識は、柔軟な思考のストッパーになりかねない。若いうちからそういったストッパーを取り除く訓練をするために、日本の常識が通用しない海外に、飛び出した。現地で目にしたことで、良いなと思ったことは、自分の生活に取り入れていきたい。そして、どんな状況でもやってのけられる、高度な思考の持ち主になりたい!
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