学生の体験記:
2016夏 香港隊
流通情報工学科 4年
私は香港において、香港大学の海洋科学研究所(通称SWIMS)にて研究の手伝いを行い、その後地元企業にて、五日間の研修に参加しました。SWIMSでの活動の前には、香港にある日本人商工会議所にて、香港と日本の過去について学び、日本領事館では、香港と日本の現在の関係について学びました。
SWIMSでは、カクレクマノミの生態に関する研究に参加し、水槽の掃除や餌の補充などを行いました。私は流通情報工学を専攻しており、全く異なる分野のため、とても新鮮に感じました。この生態調査の研究者のみならず、SWIMSにいた研究者の方々は海を愛し、一部の研究者は地球温暖化の影響による、将来のサンゴの生態系について考えられていました。小さな行動が研究の成果につながり、小さな活動が環境保護に繋がっているのではないかと考えさせられました。
その後の地元企業での研修では、グローバルで働くことについて学びました。異なる商慣習に異なる国の文化、その中で周りを巻き込みながら活躍されている日本の方とお話しできたことは大変貴重でした。多くのお話を伺い、私は柔軟性の大切さに気付かされました。日本と香港の文化は大きく違います。その環境下で活躍するためには、相手のことを理解したうえで、自分の強みを活かすことが重要だと感じました。日本の方から伺った話なのですが、日本企業が香港に進出した際、日本で成功したやり方をして企業はすぐに撤退するとおっしゃられていました。違いを素直に受け止め、柔軟に行動をしていくことこそが、グローバルで活躍する働き方ではないかと思いました。
この海外探検隊を通して、私はグローバルで働くには何が必要かについて学べましたが、「チームマネジメント」についても学べました。部活動でのリーダーと海外探検隊におけるリーダーは大きく異なります。普段の生活からかけ離れた環境下で、また限られた短い期間の中でチームをまとめ、結果を出す必要があります。チームをまとめるには、「相手を理解すること」が重要でした。これは地元企業の研修でも学びました。自分のやり方をする前に、相手のマインドや目標を理解する必要がありました。社会に出たとき、チームをまとめ、結果を出す機会は幾度となく訪れると思います。社会人になる前に経験できたことは非常に大きいと思います。得るものが多く、充実した香港での生活を送ることが出来ました。
海洋政策文化学科 1年
探検隊の魅力は現地での活動はさることながら、帰国後の研修や成果報告会など自分の体験を顧みる時間、そしてそれを発信できることにあると思います。私が香港で経験したこと、感じたことをどう活かすのかを考える際に、スライドや文章に書き起こすことで整理でき、また振り返ることができます。さらに同じように他のアジアの国々で過ごしてきた友人や先輩の発表や話を聞くことで、新たな考えも取り入れることができました。
探検隊では学科や学年の違う学生と共に三週間を過ごし、また他国の学生とも交流することで大変なことも多々ありましたが、良い経験になったと考えています。何をするにも自分で考え、行動し、それには責任が生じることを身をもって体感しました。
今回、探検隊に参加することができ、また四月に勇気を出して応募して良かったと心から思います。
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