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グローバル人材育成(海外派遣)

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学生の体験記:
2016夏 マレーシア隊

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海洋政策文化学科 2年

まず初日に、サバ州観光局・在コタキナバル領事事務所を訪問し、現地の文化・歴史背景・日本との関わりなどについて学んだ。そこでは、日本ではなかなか感じることの難しい「多様性」についての概念を学ぶことができた。

 Wetland訪問では、マングローブ林を実際に自分の目で見て、そこに生息する生物を間近で観察することができた。また、現地でのJICAの活動の一環であるマングローブ林の保護活動、清掃活動を実際に体験させていただくことでマングローブ林の保全の大変さ、今起こっている問題を肌で感じることができた。

 ヤンマー研修では、海外に展開する日系グローバル企業に入り、そこで働く日本人の方や現地の方、現地のインターンシップの学生と接する機会があった。そこでは、日本人の方が現地の人に囲まれながらどのように仕事をしているのか、現地の人の仕事への取り組み方について学ぶことができた。日本人の方(佐伯社長、中尾さん)は、現地スタッフの働き方を理解して、それに合わせてスケジュールを組んだり様々な調整を行っているとのことだった。2日ずつ、エンジングループとケミカルグループに分かれて研修を行ったが、それぞれのグループのスタッフ皆が各々の仕事に誇りを持って仕事を行っていた。また、仕事のオンとオフの切り替えがうまいところも日本人には少なく、スマートなところだと感じた。そして、ヤンマーに来ていたインターンシップの学生は、日本のインターンシップとは違い、他のスタッフと一緒になり、自らもスタッフの一人として自分のノルマをこなし、毎日の朝礼でも自分のやるべきことがしっかりわかっていて、意識が違うなと感じた。この1週間、見習わなけばならないことばかりであった。

 Tudan村訪問では、山奥にある小さな村を訪問し、農作業のお手伝いをさせていただいた。豊かな自然に囲まれ、環境が悪化することは自分たちの生活に直結するため、木を伐りすぎたり燃やしすぎたりするなど自分から無秩序に自然を破壊することはしないそうである。普段我々は無意識にごみを捨てたりしているが、そういったことは海や山といった自然に囲まれて生活している人たちの生活を脅かしているかもしれないということを常に心にとめておかなければならないと思った。

 国立マレーシアサバ大学(UMS)での研修では、自然に囲まれた広いキャンパス内で昆虫採集をしたり、カエルの観察をするという貴重な体験ができた。研究室では、私が普段触れることのない試薬や機械を扱いながら、化合物を抽出する作業の一部を体験させて頂いた。普段私は人文・社会科学について勉強することが多いので、このような自然科学について学ぶことができたということは非常に貴重で、将来の可能性の視野が広まった。

 最後の成果報告会では、寝不足気味になったり私がいきなり最初から失敗してしまったりしたが、皆が最後まで暖かく聴いてくれた。本当に感謝したい。これは一生の経験・思い出になるであろう。


海事システム工学科 4年

マレーシアで活動するにあたって、初日にサバ州政府観光局の原田さんから「感謝の気持ちの前に」というお話をしていただきました。お話を伺って私は、報告会で感謝の気持ちを伝えるのはもちろんのこと、報告会の前つまり日々の研修の取り組みで感謝の気持ちを魅せていこうと決心しました。私たちが一生懸命研修に取り組み、それを行動で魅せることができれば、私たちにしてくださったサポートに少しでも恩返しができるのでは、と考えました。そのために、私たちは何ができるのかを常に考えて行動してきました。常にプラスにポジティブに、無理だと思ってもとりあえず必死にやってみること。それが成果を生むのかもしれない、ということを感じた3週間の研修でした。すべての研修・報告会を終えた初の6名チーム探検隊の表情は充実に満ちていました。

7期マレーシアチームは海洋科学部3名・海洋工学部3名、学年も1〜4年生の学部や学年を超えたチームです。学部・学科を超えた海外探検隊チームであることが、研修で学ぶ内容の補い合いにつながりました。また、メンバー各々の学部・学科での学びがお互いに良い刺激となり、充実した研修ができました。例えばヤンマー株式会社での研修では、エンジン分野を工学部の学生、バイオ分野を科学部の学生がフォローすることで、研修内容をより深く理解することができました。また、マレーシアで働いている日本人の方や、日本の企業で働いているマレーシア人の方とお話をすることは、就職活動でたくさんの社会人の方と関わる機会のあった私でさえも、新鮮で学ぶことが多く、とても刺激的でした。さらに、外国人のインターンシップ生と一緒に研修を行うことを通して、チーム全員の英語に対する意欲はもちろん、異なる文化の方々と交流しようという気持ちがますます強くなっていくのを感じました。海洋工学部1期生として、今後も海洋科学部・海洋工学部を超えた、東京海洋大学の海外探検隊プログラムが発展するよう行動していきます。

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