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学生の体験記:
2015夏 マレーシア隊

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海洋環境学科 石川 新

私はマレーシア、ボルネオ島で26日間の実習を行った。その主な活動は、マレーシア・サバ大学熱帯生物保全研究所及びヤンマーYKRCでの研修である。
まず、ヤンマーYKRCでの研修について、ここではエンジン部門とケミカル部門に分かれて研修を行った。エンジン部門では、エンジンの分解および、計測作業を行った。ケミカル部門ではバイオディーゼルの作成を、原料となる種の収穫から行った。
次に、サバ大学での研修について、私たちは熱帯生物保全研究所にて研修を行った。昆虫採集をはじめとした、多くのフィールドワークを体験した。さらに標本の作製と大学が保管する標本の見学を行った。サバ大学の研修は、現地の学生と共同で実施した。そのため現地の学生と親交を深めることができた。
これら2つの研修先以外にも、JICA、日本人学校など様々な場所での、多岐にわたる研修を行った。また、26日間もの長期間、海外に滞在するのは、メンバー全員未経験であった。
私が実習を通して学んだことは、広い視野を持つことの重要性である。研修前と比較して、幅広いことに興味を持つようになった。今まであまり気にしていなかったディーゼルエンジンや国際情勢など、ニュースを見る際に、より多くのことに関心を抱くようになった。
また、今回の実習で、多くの人と出会うことができた。特にサバ大学では、現地の学生と交流を深めることができた。彼らの振る舞いや勉強に対する意識から、学ぶべき点が多くあった。


海洋環境学科 野田佳奈美

今回の派遣では、自然豊かなマレーシアで、日本ではできない貴重な経験を多くさせていただいた。プログラムの内容以外でも、自然、多民族文化、現地の方々の考え方、食文化などすべてが新鮮であった。私にとって、一ヶ月もの間日本を離れることは初めてであり、この経験によって、日本の他の国との違い、良さに気付くことができた。
また、以前まで面識のなかった、性別も学年も違う人たちとの共同生活は新鮮であった。自分の得意な分野を生かし、互いに苦手なところは助け合いながら、一つの目標に向かって努力していく過程で、他の人と上手くコミュニケーションをとり、協力していくことの大切さを学んだ。その中で、自分の長所にも気付くことができたのも大きい。
また、今回の派遣では素晴らしい出会いにも恵まれた。企業の方、大学の先生を始めとする現地で活躍している日本人の方々、現地の社会人の方々、現地の学生の方々、それだけでなく、行きつけのマレーシア料理屋の店長、ガンガゼに刺された時にご厚意で応急措置を行ってくれた方、道に迷ったときに手を差し伸べて下さった方など、ここには書ききれないが、多くの人に出会い、親切にしていただき、マレーシアの人の温かさを感じた。その一人ひとりに出会えたことが奇跡であり、この派遣で得た重要なものの一つであると考える。
そして、以上のことから、私はマレーシアのコタキナバルのとりこになり、この地が大好きになった。また近い将来、絶対に訪れたいと考えている。

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