派遣先企業の声
MJ TOKYO Holdings Pte. Ltd. 岩井一隆氏(シンガポール)
シンガポールを中心に美容事業を展開される日本人経営者の岩井一隆さんには、東京海洋大学海外探検隊のシンガポールプログラムを開発するにあたり、いろいろとアドバイスを頂きました。その岩井さんに、2013年夏のプログラム終了後、簡単にお話を伺いました。
海外探検隊の学生達に対する印象はどうだったでしょうか
熱心に、積極的に何かを掴んで帰ろうとする姿には感銘しました。自分たちの学生の頃と比べると、学ぼうとする意識が強いのか、或は当時もそうした学生は多く、自分たちだけその意識が低かったのか分かりませんが。今回接した学生たちは本当に真面目でした。
食事会の時に、一生懸命自分が学んでいることを説明してくれた子がいて、感心しながら聞いていたのですが、話がなかなか終わらず、20分くらいたってやっと終わった時に思わず吹き出してしまったことを反省しております。彼女を傷つけてしまったかもしれませんが、分野が違う人間に対して簡単明瞭な説明でまず注目を得ないと話って通じないんだ、と思うキッカケとなってくれれば、と自分勝手ながら思っております。
本学がこのたび行ったキャリア演習に対する感想をお聞かせ下さい
例えば我々のような小さな会社で、しかも現地の消費者と直に接する仕事でインターンとかやって頂くと、もっとダイレクトに海外市場を経験できる、とも思います。彼らの就職先としては全く被らないかもしれませんが。
大学のグローバルキャリア教育に対する期待を教えて下さい
海外の連中と仲が良くなればなるほど、歴史の話をしたり、自国の文化について聞かれることも多いと思います。その意味では我々日本人が受けて来た教育では圧倒的に歴史に対する知識の「量」がまず違うので、海外の連中と議論になったときにまず相手が言っていることがどうだったのかそもそも知らない、ということが多いです。
大学全入時代の日本にあってはちょっと認識が違うかもしれませんが、海外の人間からすればやはり大学に進む連中は知識層であり、その我々が歴史で議論できない、自国の文化を語れない、というのでは入口で負けてしまう。専門分野は専門分野として、一般教養としての歴史・自国文化の教育がもっと早い段階から必修かと思います。
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