海外探検隊リサーチプログラム:ベトナム
食品生産科学科4年 板倉 もね
私はベトナムのカントー大学を訪問しました。私が所属した学科は、食品加工よりも養殖の研究に力をいれており、私の専攻である食品科学の知識を深められる環境は整っていませんでした。しかし、養殖という食糧生産の研究を重視している点に、ベトナムの水産業の現状を見ることが出来ました。また、水産物輸出に関するセミナーへの参加や水産加工会社の見学を通し、メコン川やその支流で獲れる淡水魚を国内市場だけでなく、外国市場にも輸出することでベトナムの水産業の発展を目指していることを実感しました。
また、空港や橋の建築、大学の建物や実験設備の多くがODAや外国企業からの支援を受けていました。日本からも多大な援助が行われていることを知りましたが、一方で、不便さを便利さに変えることが必ずしも良い援助というわけではないのではないかという点について考えさせられました。不便さの中にその国独自の暮らしや文化があり、それらを大切にすることも重要だと感じました。日本にいるだけでは決して気づくことの出来ない視点を得られたように思います。
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