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概要

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13アモイフードでは、5 日間企業研修をさせていただきました。この会社は味の素グループの一員ですが、100 年以上の歴史をもつ現地企業であり、香港ではトップシェアを誇る醤油メーカーです。現在では、醤油だけでなく、酢やオイスターソースといった液体調味料と、餃子や点心といった冷凍食品を製造・販売しています。この研修では、開発から販売までのバリューチェーンを理解することを目的に、各部署の方からお話を聞かせていただいただけでなく、工場を見学させていただいたり、実際に商品の試食を行ったり、スーパーマーケットを視察したりしました。各部署において、様々なお話を聞く中で、気づいたことがありました。それは、すべての部署の人が一連のバリューチェーンの流れを理解したうえで、自分たちの仕事を行っている、ということです。彼らは、自らの部署の説明をする前に、必ずバリューチェーン全体の流れを説明してから、部署の説明を行います。つまり、その部署がバリューチェーンにおいてどのような位置づけであり、その前後ではどのようなことが行われているのか、ということを非常に深く理解して、自らの部署の仕事を行っています。そして、その流れを円滑に進めるための工夫を説明していただきました。たとえば、冷凍食品の容器のトレーです。普段何気なく見かける冷凍食品のトレーですが、これには様々な工夫がなされています。このトレーは、重ねてしまうと非常にはがしづらくなります。これでは機械化できず、人の手で分けていくしかないのですが、工夫によりはがしやすくし、機械化を進めていけるようにしています。これは、生産工場のラインを理解していなければ、気づくこともできませんし、このはがす機械を知らなければ、どのように工夫すればいいかもわかりません。しかし、これらの周辺のことを理解しているからこそ、このトレーを開発することができたのです。これは、学問や研究においても同じことがいえると思います。あることを深く理解するためには、そのことに関連する、周りのことも理解しなければならないのでしょう。このアモイフードにおける企業研修での学びを生かして、これからの大学生活では、自分の専門として学びたいことだけでなく、また自分の専門に固執せず、多くのことに興味をもって学んでいきたいと思います。南 賢哉アモイフード