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概要

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153 月10 日に香港日本人商工会議所(以降、商工会議所)を訪問し、事務局長の方のお話を聞く機会を得ました。そこで学んだことを記したいと思います。まず初めに、商工会議所の役割についてです。商工会議所は我々学生にはあまり馴染みの無い組織ですが、商工会議所に加盟する企業の活動を円滑に行うために、行政に働きかけを行うことや、日本全体のイメージを向上させるなど、重要な役割を担っています。そして、香港政府は、在香港の企業は外国企業であっても分け隔てなく平等に便宜を図る方針を取っているため、商工会議所が香港政府と加盟企業の橋渡しをすることが重要な責務となっているそうです。次に、香港が国際ビジネスのハブである点です。香港に行く前までの私の香港の印象は、イギリス植民地時代の名残を随所に残すものの、中国の一部に取り込まれた場所と認識していました。しかし、在香港の日本人からすると、香港はビジネスの点で特別な場所であるそうです。日本企業は、中国での企業活動を積極的に行っていますが、企業活動に伴う利益は大きい反面、いわゆる「チャイナリスク」と呼ばれる負の面、つまり、地元政府との関係を特別に重視しなければ、企業活動が不可能になるなどのリスクが存在します。しかし、在香港の外国企業は中国本土において、香港企業として扱われるため、「チャイナリスク」は回避しやすくなるそうです。また香港では、いかなる場合でも法律が遵守され、消費税、相続税が存在しないなど、シンプルな税制度が採用されています。そして、外国企業への差別があまり存在しないため、外国企業にとっては進出しやすく、香港は国際ビジネスのハブとして機能しているそうです。最後に、事務局長の方のビジネス経験談について書きたいと思います。私には2 つの点がとても印象に残りました。1 つ目は、実績を作ることです。「実績を作ることは、自らを進化させるだけでなく、実績をもつ人の話には周りも耳を傾けてくれ、仕事のチャンスも増える」とのことでした。確かに実績が無ければ、言葉に説得力が生まれないと、私も思います。2 つ目は、「質問力」を磨くことです。このことは小松先生も同じことを指摘されており、同じことを違う場所で、違う経験をしてきた事務局長の方にも指摘されている点を考えると、「質問力」は社会人にとっていかに重大な力であるかを知りました。尾関友啓香港日本人商工会議所