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概要

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27私たちは、ノルウェーの水産資源の維持管理や、漁業についての研究を行っているInstituteof Marine Research および、水産資源の販売方法や、流通についての研究を行っているNational sales organization for pelagic fishを訪問させていただきました。それぞれの研究機関がどんな取り組みをしているのか、水産業の課題や現状を踏まえながらプレゼンテーションとディスカッションを行わせていただきました。水産大国であるノルウェーでは、私たちが普段スーパーマッケット等で見かけるサーモンやサバはもちろん、他のアジア各国やヨーロッパ向けにニシンの輸出を行うなど、水産業が重要な産業の一つになっています。国も水産分野における研究を推進しており、資源管理制度や養殖技術に関してとても先進的な研究がなされています。なぜ先進的な取り組みが出来るのか、ディスカッションを通じて日本人とは水産業に対する考え方に違いがあることに気付きました。私たちが水産業の発展はもちろんのこと、その横で漁業文化や水産物の安全面、環境汚染について意識しているのに対し、ノルウェーの人たちはより合理的に水産業を捉えていました。より効率良く水産物を採るためにはどうすればよいのか、最も良い資源管理法は何であるのか。この違いが、漁船の大型化、漁業の自動化、Eオークションがいち早く導入されたことにつながっていると考えます。また、ノルウェーの漁業は日本の漁業における、つらい・大変・収入が安定しないといった悪いイメージよりも、漁期が決まっている・高収入といった良い印象をもたれています。水産業に関わる仕事に就くことが、憧れや目標になっているということもとても印象的でした。ノルウェーの水産業から学ぶことが、本当にたくさんあるというのが、今回の派遣を通じて思ったことです。技術面や制度面はもちろん、研究者たちの研究に対する取り組みの意識にもとても驚かされました。ディスカッションには参加者全員が積極的に発言することで、出されるアイデアが豊富になりクオリティが、時間が進むごとに上がっていきました。もちろん日本の水産業にも優れたところはたくさんあります。私たちが学んできたことを伝えると、日本ではそのような取り組みがあるのかと驚かれることも少なくありませんでした。これからの研究では、今回学んで来た良いところを今後に活かせるような活動が出来ればと思います。同時にノルウェーのおいしい水産物がより広まればと思っています。寺内脩真IMR, National sales organization