ブックタイトルkaigaitankentai_10_shuusei
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kaigaitankentai_10_shuusei
1第10 期海外探検隊プログラムを終えて小松俊明(担当教員)海洋生命科学部、海洋資源環境学部、そして海洋工学部の学生がともに挑戦した第10 期の海外探検隊(5カ国6プログラム)24 名は、約1か月にわたる密度の濃い日程を無事終了し、全員が元気に帰国した。第10 期のプログラムにも、様々な新しい試みがあった。例えば、新しいノルウェープログラムを実施、NOFIMA という食品、養殖、漁業等に関する国立研究所では、ノルウェーサバに関する研修に取り組んだ。もう一つ、新しく始めたのは、中国杭州市に進出した日本の流通最大手、イオン社のリテールマネジメントを学ぶ研修である。巨大な中国市場で、日本の流通最大手はどのような挑戦に取り組んでいるのか、また中国や外国資本の競合店とは、どのような戦略の違いがあるのか。日本人経営者と中国人スタッフが共に働く職場に飛び込み、学生達はグローバルビジネスの厳しさ、ダイナミックさを学ぶことができたことだろう。英語が得意な者、中国語ができる者、海外体験が豊富な者、そして海外探検隊プログラムに複数回参加している者がいる一方、海外渡航が初めての者も多く、今回も経験値の異なる多様な学生が参加した。皆、それぞれの持ち味を発揮し、お互いに支えあって1か月の集団生活を乗り越えることができた。現地にて、一生付き合える友を見つけることができた者もいるに違いない。今、世の中はグローバル時代を迎え、国内では超少子高齢化社会と向き合う日本だが、これからは、何もかもがまだ誰も体験したことのないことばかりが起きる予感がする。要は先行き不透明で不安に包まれた世相であるわけだが、そうした中でも現代を生きる若者達は、先輩世代から引き継ぐ負の遺産と向き合いつつも、次の50 年、100 年を見据えて、たくましく前向きに世の中つくりに参加してほしい。若者よ、大志を抱け。狭い世界に閉じこもり、小さくまとまろうとするな。君達の生きる社会を作るのは、まぎれもなく君達自身である。これからの長い人生、豊かな社会生活を謳歌するのか、それとも様々な物事が劣化していく社会を受け入れ、不満を持ちながら生きていくのか。いつの時代も、やる気のある若者にはチャンスが訪れる。皆のこれからに期待したい。