ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaitankentai_10_shuusei

37杭州イオンモールの約2週間の研修では、たくさんのことを学ばせていただきました。モールについての知識や構造もそうですが、ここでは日本と中国という大きな視点から、私の気がついたことを述べたいと思います。大変お世話になった杭州イオンモールの総経理(中国で社長を意味する役職)の方は、もともと日本のイオンで働いていて、杭州に新しくモールを作ることで中国に駐在になったそうです。日系企業で働く杭州イオンモールの中国人社員には、日本語が堪能な方が多くいました。大学や語学スクールで勉強した方や、独学で学んでいる方もいましたが、皆日本に滞在しているわけでもないのに、流暢に喋れていることが本当にすごいと思いました。このことから、私たち日本人は外国語を難しく考えすぎているのではないかと思いました。外国人だから一語一句を正確に話すことはできないし、そんなことは求められていないのです。しかしながら、言語は使わないと絶対に身につかないのです。中国人の間違いを恐れない大胆さは、自分も見習いたいと思いました。また、研修中に杭州イオンモール内にある日本の焼肉チェーン店の店長さん(中国人)にお話を伺う機会がありました。仕事ではどのようなことに気をつけていますかという質問に対して、「日本の接客はとても丁寧で素晴らしく、自分たちは到底真似できないし及ばないけど、できることは最大限努力して少しでも日本に近づけるようにしています」とおっしゃっていて、とても感動しました。お店の営業時間中にお話を聞きに行ったのに嫌な顔もせずにお茶まで出して下さり、私たちの質問にも全部答えて下さいました。おもてなし精神を強く実感しました。このように中国の方は、日本に対して好感をもってくれていて、真似したい、近づきたいと言ってくれているのに、日本人はどうでしょうか。「発展途上国」「環境汚染」「マナーが悪い」とただレッテルを貼り、よく知りもしないのに中国を敬遠してはいないでしょうか。現代の情報社会の中で、たくさんの事柄を耳にし、私たちはそれらを知った気になっていますが、実際に自分の目で見ないとわからないことだらけです。世界は広いのです。海外探検隊はそんな私の視野を広げるきっかけになりました。日本は豊かだし過ごしやすいけれど、世界からしたら小さな島国です。私はこれからも広い世界に出て行って、まだ知らないものを見に行きたいです。石井千恵杭州イオンモール(2)