ブックタイトルkaigaitankentai_10_shuusei
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38三井住友銀行杭州支店にて、中国市場の現状についてお話を伺いました。特に印象に残ったのは、中国社会ではキャッシュレス化が進行しており、それによっていろいろな変化が起きているというお話です。事前に中国社会のキャッシュレス化について調べて行ったのですが、予想を上回るスピードで中国社会は変化していました。日本では、まだまだ現金決済が多いですが、中国ではアリババグループによるアリペイが普及しており、スーパーなどでの買い物はもちろん、乗車券、タクシー、レストランの予約から会計までほぼ全てのやりとりについて、QRコードを使ってオンラインで行なっていました。日本でも中国の経済発展について取り上げられることがありますが、現地で感じたようなキャッシュレス化の進行、中国社会の発展までは、あまり報道されていないように感じます。また、充電器、自転車のシェアなどが行われていました。このような先進的な取り組みが多く行われている理由として、中国と日本でのアプローチの違いがあるのだそうです。日本では考え得るリスクを解決してから導入するけれど、中国ではまず導入してリスクに対応していくという考えがあります。この考えは日本人も見習うべきだと思いました。中国社会のキャッシュレス化に伴い、小売業の販売戦略も変化してきているということがわかりました。オンラインでのやりとりが増えたことで、そのことによるメリット、リアルな体験を生かした販売戦略が重要になってきているということがわかりました。試着サービスやレストラン、アミューズメントやイベントといった、その場所に行かなくては得られないようなものを重視していく傾向にありました。キャッシュレス化は今やどの国でも起きていることであると思うので、その活用されている様子や影響などについて学べたことは、将来必要とされるものを考えていく上で有意義なものであったと思いました。今回の三井住友銀行杭州支店の訪問を通じて、中国社会、経済の現状、キャッシュレス化の影響について学ぶことができ、研修期間を通じてより深く中国について理解することができました。また、社会や経済の変化が小売業などの企業にどのような影響を与えているのかについても考えさせられました。中国本土で二週間を過ごすことはもちろん、現地で活躍されている社会人の方々から直接お話を伺うことは、学生ではなかなか得ることが難しいと思います。このような貴重な経験をすることができ、とても充実した日々を送ることができました。山主麻由三井住友銀行杭州支店