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概要

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9シンガポールプログラム最後の週末に、沙南と冴英は中華系の家庭、私と優貴はイスラム系の家庭に分かれて2 泊3 日のホームステイを行いました。私が最も印象に残っていることはシンガポールの家庭料理を手で食べたことです。「手食」は初めてだったので、ファミリーに教えて頂きながら見よう見まねで挑戦しました。パンは普段から手で食べることも多いので簡単だと思っていました。しかし、作法上右手しか使ってはいけないため、パンを片手でちぎって食べることはとても大変でした。一方でスープを飲むときや大皿から食べ物を取るときには汚れていない左手でスプーンを使いました。初めての手食には驚きと発見が満載で、実践してみないと気付かないこともあるのだと感じました。スパイシーな料理が多かったのですが、ずっと外食を食べ続けてきたので久しぶりの「家庭の味」にほっこりしました。文化を体験するということに関してもう一点、ホストマザーとその娘さんの伝統衣装を試着させていただきました。右上の写真はその時ファミリーと撮影したものです。一面ビーズであしらわれていてとても綺麗でした。しかし、長袖に加え通気性もあまりよくなかったのでこれを着て外出するのは大変だろうと感じました。ファミリーはこの3 日間で観光地からローカルスポットまで様々な場所に連れて行って下さりました。2 日目の朝、近所のスタジアムに行くと老若男女、多くの方がランニングやウォーキングをしていました。日本ではスタジアムを無料開放していることが少ないので健康維持のためにもよいシステムだと思いました。また、私たちはそれまで、シンガポールの人々が働いている姿しか見てきませんでした。そのためホームステイならではのローカルな視点からシンガポールの日常生活という新たな一面を知ることができました。私はイスラム教徒の方とここまで深く関わったのは初めてでした。目に映るもの全てが新鮮で、私たちはできるだけ多くのことを吸収すべく、積極的に質問をしました。ファミリーは本当に優しく、丁寧に答えて下さりました。シンガポールが発展している理由は自分のルーツや文化を大切にしながらも、決して他人に強制することはなく、理解し合おうとしているからなのではないかと思いました。沙南と冴英も過ごした日々は違えど日本の家庭との違いや文化について多くのことを学んだと思います。シンガポールは様々な面を持っていますが、このホームステイでないと知りえない部分を深く理解し、実りある日々を過ごすことができました。百々陽菜子ホームステイ