ブックタイトルkaigaitankentai_11
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kaigaitankentai_11
187 月31 日から4 日間、ベトナム隊のうち、僕と莉菜さんはハノイ工科大学(HUST)の食品を扱う研究室で、実験を始め様々な活動に参加させていただきました。初日の朝はメンバー全員でHUST を訪問しました。春花と将輝さんがVAST へ向かった後、HUST の先生・学生とともに大学キャンパスを見学しました。右の写真はそのときのものです。実験は、2 日目にベトナム製法の豆腐作り、3日目にsweet potato の含水量・膨張率・溶解度の測定を行いました。ベトナム製法の豆腐は日本のように「にがり」を使わず、乳酸菌が入った酸性の液体を使って大豆のS-S 結合の割合を調節して豆腐を固めていました。つまり、固さは自由自在!味は日本の豆腐とほぼ同じで食べやすかったです。Sweet potato の実験は、デンプンについて研究しているラボで行い、黄色の芋と紫色の芋を比較しました。どちらもsweet potato ですが、実験結果から色だけでなくデンプンの構造まで異なることがわかりました。2 日間ともそれぞれのラボの学生がつきっきりで手助けしてくれて、たくさん交流することができました。昼食は近くのおいしいご飯屋さんからテイクアウェイしてきてくれたり(ベトナムでは持ち帰りをテイクアウェイという)、放課後もあまいスイーツのお店に連れて行ってくれたりと、自分たちだけでは絶対に経験できなかった現地人のみが知る美味にたどり着くことができました。HUST 最終日の4日目は、予定を変更してハノイ市内の見学へ。HUST に2 ヶ月間ほど留学にきている岐阜大の学生と、その教授と、HUSTの学生のみんなで市内の名所を巡りました。ハノイ最古の大学と呼ばれる文学寺院や国立歴史博物館を訪れ、買い物も楽しみました。文学寺院は沖縄の様で、仏陀の手によく似たお花がたくさん供えられていました。国立歴史博物館ではベトナムの歴史を学びました。中国語の埋蔵品が多いこと、様々な戦いを経て今のベトナムがあることが展示品から伝わってきました。5年前まで流通していたベトナムの硬貨もありました。(現在おそらく500 ドン札・2.5 円が最小。)また、特別展では実際の人体の化石が展示されていました。この週の土曜・日曜は、豆腐ラボでお世話になった学生と一緒にceramic village やAEON に行き、陶磁器作りや市場調査をしました。ここでバスの便利さに気づき、バス生活が始まります。あとから思えば次週の土日は体調を崩した(春花以外)ので、貴重な土日の思い出です。他にも、体調不良の時は夜中に伝統的な薬を届けてくれたり、成果報告会もHUST で行ったり、最初から最後までHUST の皆さんに温かく支えてもらいました。HUST には日本や外国に関心がある人が多く、日本の話で盛り上がることも多くありました。僕も海外への関心や交流を持ち続け、ベトナムの皆さんにまた会いに行きたいと思うと同時に、HUST の学生のようにグローバルな友達を温かく迎えサポートできる人間になりたいです。田村智紀ハノイ工科大学