ブックタイトルkaigaitankentai_12
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13この写真は、海底トンネルの中、海の下80 メートルにいるときの写真です。濵芙美花五洋建設五洋建設株式会社は、海の土木から始まり、陸の土木、建築を行っています。また、国内、海外に会社をもっており、臨海部に強いグローバルな建設会社です。香港での企業実習2 社目は、五洋建設でした。チーム内で二組に分かれ、わたしと尊実は香港理工大学の学生2 人と共に、5 日間の研修を受けました。最初の2 日間はガイダンスと様々な建設現場見学をしました。建設現場見学の前に必ず建設プロジェクトについての説明があったため、そのプロジェクトにおいて難しい点はどこか、どのように建てるのか、というようなポイントをある程度理解してから見学することができました。2 日目に訪れたリハビリ施設の建設現場は普通の森の中であり、建てる場所を作るにもたくさんの過程を要しており、建築の大変さを知りました。次の2 日間は海底トンネルの建設現場に行きました。海底トンネルはIMT 方式がよく用いられており、今回見学した海底トンネルもその方式で作られていました。IMT 方式は、陸でトンネルのブロックをつくっておき、それを海に沈めるというものです。海底トンネルの建設現場に入る機会は二度とないと思い、海の下、80mを歩いている時は感動しました。五洋建設の研修では、私たちが今まで一度も深く触れたことがなかった「建設」という分野について学ぶ機会をいただき、大変貴重な経験になりました。普段わたしと尊実は、大学でロジスティクスを学んでおり、「建設」に関する知識は素人でした。そのため、出てくる疑問も初歩的であり質問をするのにも、研修がはじまり最初のほうは、少し恥ずかしいと感じていました。しかし、いざ聞いてみると、とてもわかりやすく疑問に答えてくださり、そのような思いもすぐになくなりました。建物を建てるにはまず岩盤までミニパイルを打ち込み、その上をコンクリートで固め、柱を立てるという、最も基礎的ですが、とても重要なことも知ることができました。また、建設現場におけるセーフティのお話を聞き、QA/QS と呼ばれる部門があることを知り、建築の際に気をつけなければならない安全や環境に関することを学ぶことができました。そして、建設現場ではさまざまな分野の人が働いていることを知りました。それぞれの部門によってどのくらい給料が変わってくるのかという、かなり深くまで掘り下げた話も聞き、そこから日本と香港の違いに気づくことができました。建設においても、両国の間で法律や文化が大きく異なることを知り、その中で現地に適応してプロジェクトを進めることがいかに大変なことであるか思い知らされました。このような機会がなければ知ることのできない世界だったため、是非今後に生かせていければと思います。