ブックタイトルkaigaitankentai_12
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14最終プレゼン後に、お世話になった味珍味の方々と取った写真です。菅原理紗子味珍味味珍味(香港)有限公司この企業は日本の野菜、果物、卵、飲料などの食品を香港に輸入しています。私と裕里子は、香港大学の学生2 人と一緒に味珍味という企業で5 日間研修をさせていただきました。味珍味は食品を香港に輸入している企業ですが、その食品の多くは日本のものです。日本の食品をどのように香港に運び、どのようにスーパーマーケットに売っているのかということを、自社倉庫や空港、スーパーマーケットなどの見学を交えながら説明してくださいました。食品を輸入して販売するには相互の国の法律を守らなければならず、船での輸入も航空機での輸入も手続きが多いことやラベルの変更が必要なことなどを教えていただきました。その数ある手続きや作業を一通り見て、自分が普段食べる輸入食品は、想像以上の手続きを経て自分たちのもとに届いているのだと知りました。味珍味では加工食品だけでなく、野菜や果物など、多くの生鮮食品を取り扱っています。空港で日本からいちごが届いたのを見た次の日、スーパーに行くとそのいちごが既に店頭に並んでいました。味珍味がいちごを受け取ったのは夕方だったのに、すぐに配送され次の日の朝にはお客様に届くそうです。鮮度が重要な生鮮食品を扱うスピードや難しさを感じました。そして、私が研修をする中で一番驚いたのはスタッフの方々がとても楽しそうに働いているということです。あるスタッフの方が、それぞれの部署や会社全体が家族のようだとおっしゃっていましたが、スタッフ同士で協力しあえている雰囲気を肌で感じることができました。会社の中でコミュニケーションを取りやすいのは、仕事をする上で重要なことだと思います。業務自体は大変であるにも関わらず、一人ひとりが役割を持ち、周りとコミュニケーションを取りながら楽しんで働くという、とても良い環境の中で仕事ができているのはとても魅力的でした。そんなスタッフの方々は、研修の時間以外でもすれ違うと声をかけてくださったり、食事の際には仕事の話だけでなく、将来のためのアドバイスをしてくださったりもしました。沢山私たちのことを気にかけ、サポートし、見守ってくださいました。このような優しく温かい職場で企業研修をさせていただいたことを嬉しく思います。そして香港では、転職することはよくあることだと聞きました。前職のスキルが活きているとおっしゃっていたスタッフもおり、転職に対しての日本との認識の違いを感じました。また、女性のスタッフも多く、日本の女性の社会進出が遅れているということを痛感しました。輸入の現場だけでなく、今まで知らなかった働き方を自分の目で見られたのが大きな収穫です。これからも自分にとってより良い生き方を考えていきたいと思いました。