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概要

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15研修最終日に行われたプレゼンテーションの際の写真です。海谷尊実杭州イオンモールイオン杭州良渚新城は、杭州の良渚地区にある大型ショッピングセンターで、現地の人々の生活に欠かせない存在となっています。私たちは3 月13 日から24 日までの12 日間、杭州イオンモールで研修を行いました。研修では、主にイオンモールの構造やモールの機能、中国の電子マネー事情について学びました。まず、アクセス面において、杭州イオンモールは地下鉄直結である他、無料シャトルバスや平面駐車場も完備しており、モールにとって「行きやすさ」がとりわけ重要な条件であることを実感しました。また、モールの内部にも、私たちが今まで気づかなかった様々な工夫が施されていることに驚きました。特に、モールの両端に核となる集客率の高いテナントを配置し、その間を曲線で結ぶことで回遊性を高くしている「2 核1 モール型」は、顧客の行動心理を捉えた、大変奥深い構造だと感銘を受けました。研修期間中、杭州イオンモールでは大規模なテナントの入れ替えが行われていました。顧客のニーズに合わせ、常に進化を続けなければ競争を勝ち抜くことができない、シビアな世界を目の当たりにしました。私たちはプレゼンテーションに向けて、複数の競合店も視察しました。競合店を回ることで新たな発想が湧いてきたり、イオンモールの利点を再確認できたりと、学べることが非常に多く、ライバルを知ることは自分を知ることにも繋がるのだと気づきました。様々な場所を訪れる中で、日本で一般的にイメージされている「中国」とのギャップを感じることが多々ありました。電気自動車の普及率が高く環境保全に積極的であることや、普段の生活では殆ど現金を使わない、世界屈指の電子マネー大国であることを肌で感じました。何事も聞いたことや教えられたことを鵜呑みにするのではなく、自分の目で見て確かめ、自分で感じ取ることが大切であると痛感しました。プレゼンテーションでは、ネット通販が台頭する中、実店舗の魅力を生かすにはどうしたら良いのかをテーマに発表しました。モールは単なる商業施設ではなく、人々の生活の拠点となる場所を提供する役割もあり、地域の発展に直接結びつく、大変付加価値の高い施設であることに気づきました。杭州イオンモールでは、物販や飲食以外にもアミューズメントやイベントに力を入れ、家族全員が安心して楽しく過ごせる空間を創造することを大切にしていました。このような、人々の生活に寄り添い、顧客の目線に立って考えることは、どの業種においても共通して重要な観点だと感じました。また今回、日本の企業が現地に根付き、互いの良さを享受し合っている現場を体感する中で、それが両国の関係を支える礎となっていることに気づきました。このような繋がりがさらに深まることを願うとともに、私にできることは何か、研修で学んだことを最大限に応用し考えていきたいと思います。