ブックタイトルkaigaitankentai_12
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19写真はABT Lab の先生にmicro algae について教わっているときの写真です。藤原果奈VASTこの機関はベトナムの公的研究所で、自然科学を中心とした幅広い分野の研究・人材育成を行っています。私と歩は、3 月11 日から3 月19 日までの9日間Vietnam Acadey of Science andTechnology(以下、VAST)で研修を受けさせていただきました。VASTの中でABT Lab(AlgalBiotechnology Lab)にお世話になりました。ABT Lab は、micro algae(微細藻類)についての研究を行っている研究室です。私たちはmicro algae に含まれている炭水化物・タンパク質・脂質・光合成色素の含有量を調べる実験を約3 日かけて行いました。3 日という期間はとても長く感じたのと同時に、うまくいって欲しいという気持ちが次第に大きくなっていきました。しかし、実験結果は思うようにはいかないことを改めて実感しました。実験結果がうまくいかずがっかりしていた私たちにABT Labの先生はうまくいかなかったのはdry biomassを使用したためであることと、希釈しすぎてしまったことが原因であるということを教えてくださり、もう一度実験をさせていただけることになりました。忙しい中で私たちの実験を再びやらせてくださった先生の優しさには感謝してもしきれません。私たちは、micro algae の成分含有量を調べる実験の他に近くの湖にサンプルを採取しに行き、顕微鏡での観察を行いました。湖にサンプルを採取しに行く前にmicro algae の分類やそれぞれの特徴について説明を受けていたため、顕微鏡での観察では数多くのmicro algae について観察することができました。顕微鏡の中を覗くと想像を超えた種類・数(とても早く動くものや、集団になっていて全く動かないものなど)の個性豊かなmicro algae を発見することができました。また、2 種類のmicro algae(nannochloropsisとisochrysis galbana)を培養しました。まずはじめに、培養の際に使用するビーカーやピペットをオートクレーブに入れて殺菌をしました。また、培養実験は他の菌が入ってしまわないように、器具を使うたびごとにアルコールランプで熱しなければいけないこと、作業はアルコールランプから20cm以内で行わなければならないことなどを教わりました。まだ専門的な実験を行っていない私たちにとって、今回得た知識はとても新鮮で、これからの実験や研究に活かしていきたいです。最後に、ABT Lab の先生方をはじめベトナムの方々はとても親切で、日常生活で困ったことがあって相談をすると親身になって解決策を考えてくださったり、サポートをしてくださいました。彼らの温かさや優しさに触れ、私もこのような優しさを持った大人になりたいと強く思いました。今回の研修で学んだことを活かして残りの大学生活そして将来へとつなげていきたいです。