ブックタイトルkaigaitankentai_12

概要

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21写真は、VASEP で働いている職員の方々と一緒に職場の前で集合写真を撮っていただいたときのものです。立花 歩VASEPVietnam Asseciation of Seafood Exporters and Producers(ベトナム水産物輸出加工協会、通称VASEP)とは、ベトナム全体の水産業を総括している非政府組織の団体のことです。VASEP では、３日間に分けて研修が行われました。VASEP は、水産物の加工会社、貿易会社、養殖業者など、ベトナムのあらゆる水産にまつわる会社や組織が加盟している協会です。ベトナムの利益向上のために、輸出品が世界基準の安全性を満たすようにしたり、国際法を遵守させるように取り組んだりしています。VASEP が果たしている役割は大きく、過ごした時間は短かったですが、多くのことを学ぶことができました。１日目と２日目は、VASEP の構造、各部署の役割、おおまかなベトナムの水産業全体について教えていただきました。そのなかで、最も印象に残ったのは、パンガシウスという魚がベトナムにとって大きな強みであるという話です。パンガシウスは、主にメコン川で養殖されている大型の淡水魚です。ベトナム以外でも、フィリピンやタイで養殖されてはいます。しかし、ベトナムには他国と比べ、パンガシウスにとって非常に良い環境がもともとあり、サイズが大きく質の良いものが育てられるそうです。そのため、世界のパンガシウスのシェアのほとんどをベトナムが占めている現状があります。パンガシウスは、環境に配慮しながら開発が進められ、病気にも強いことから、将来的にベトナムにとって重要なものとなるそうです。事前学習の中で、ベトナムがパンガシウスを主要な商品としているのは知っていましたが、これほどまでベトナムにとって優位な商品であるとは知らず驚きました。VASEP では、お昼ごはんの時はみんなでオフィスに集まって一緒に食べます。私たちもご一緒させていただき、ベトナム語やベトナムの文化を教えていただきました。ひとつのDepartment で集まるのではなく、みんなでおしゃべりをしながらごはんを食べることは、雰囲気も良く素晴らしいと思いました。さらに、私たちはInternational Women’sDay のパーティーに参加させていただきました。私はベトナムに行くまでこの日を知らず、女性の地位の向上や差別撤廃のためにあると知り驚きました。VASEP はBoss は男性の方ですが、その他の職員の方の多くは女性でした。Boss は女性の職員のために、お花を用意し手紙をそれぞれに書いてきていました。仕事の時間の間にパーティーがあること、Boss が職員のために様々な準備をすることなど、日本にはないような素敵な職場環境に触れることができました。ベトナムにとって日本はどのような貿易の相手国なのかを知り、ベトナムが日本とのつながりを大切にしていることを学びました。これからもっとベトナムのことを考えながら生活をするきっかけとなりました。