ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaitankentai_12

26写真はホームステイの際に踊りを披露してくれた子供たちと共に撮りました。メンバ―もイスラムの伝統的な衣装を着ています。小澤柚香ブラパ大学カンボジアとの国境近く、チャンタブリにある国立大学です。湾やマングローブ林が近くにある、自然が豊かな場所です。私たちは、2 月25 日から3 月3 日にかけてブラパ大学で活動を行いました。その中で、バンナムチャオ(Ban Nam Chao)というイスラム教徒の人々が生活する漁村で、ブラパ大学の学生と共に、ホームステイを1 泊する機会がありました。泥で濁った海に全身浸かりながら貝を採ったり、笠や伝統的な飴を作ったりする体験をさせていただきました。夕食後に村の子どもたちが、伝統的なダンスを披露してくれました。彼らは皆、親がいない子どもであり、私たちが払ったホームステイ代は宿泊した家だけでなく、彼らを含めた村全体に配分されることを知りました。それらは今後の観光資源や子どもたちが非行に走らず、職業を得るためにも利用されます。この事実を聞いた時、資金をその日の生活のために使うのではなく、未来を見据え、村が自立していると感じました。自分が日本でアルバイトをして得たものが、海を隔てた村の活性化に利用されていることを実感しました。大学では、学生がとても気さくに話しかけてくれたため、英語のコミュニケーションに対する不安がなくなり、積極的に会話をすることができました。養殖場や博物館、大学が所有している水族館等、様々な場所を案内する際は、英語で分かりやすく、展示品やタイの文化の説明をしてくださりました。私は、彼らのように、英語で分かりやすく海洋大学や日本について説明することができないと思い、恥ずかしく思いました。英語も、もちろん重要ですが、海洋大学、日本についての知識を増やしたいです。ブラパ大学での1 週間でマングローブ林、クンクラベンベイ(Kung Karabaen Bay)という湾をはじめとした、豊かな自然、笑顔あふれる人々に接することができました。すべての経験が、私の記憶に強く残っています。探検隊に参加したからこそ得ることができた、貴重な体験です。先生方、私たちを主にサポートしてくれた学生だけでなく、お邪魔させていただいた授業の生徒、学食で働いている方、困っているときに話しかけてくださった学生、多くの方に助けられました。なかには英語が通じない方もいました。感謝の気持ちをできる限り伝えようとしたため、日本にいた時よりも表情が豊かになり、笑顔が増えました。先生方、学生、メンバ―から、心身ともに刺激を受けて、自分の目標、改善点、新たな視点を得ることができました。「無事に帰国できたからプログラムが終了」ではなく、得たものを今後に活かして生活していきたいです。