ブックタイトルkaigaitankentai_12
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32写真は、玉蘭荘の皆さんと、「花」を歌った時の様子です。皆さんとても楽しそうに歌ってくださり、非常に嬉しかったのを鮮明に覚えています。平松優花玉蘭荘玉蘭荘は、台湾の日本語世代の方や台湾人と結婚された日本人女性といった方のための、日本語による活動センターです。懐かしい日本の歌や落語、日本舞踊など、日本の文化に関する活動をしています。台湾での生活3 日目に、私たちは玉蘭荘を訪問させていただきました。玉蘭荘では、渡航前に自分たちで企画を考え、どうしたら玉蘭荘の方々に楽しんでいただけるかを何度も試行錯誤しました。最終的に、メンバーそれぞれの出身県に関するクイズと、滝廉太郎にまつわるクイズ、そして滝廉太郎が作曲した「花」と「箱根八里」をみんなで歌うことにしました。繰り返し企画の修正を重ねたため、正直、渡航前は自分たちの企画に少し自信がもてていましたが、いざ当日になると、本当に楽しんでいただけるだろうか、と不安になりました。しかし、実際にはその心配は必要ありませんでした。玉蘭荘の方々は真剣に私たちの発表を見てくださり、「そこ行ったことあるよ!」「それおいしいよね!」といったようなリアクションもしてくださって、とても楽しく発表することができました。クイズの解答も、周りの方と話し合いながら真剣に考えてくださり、いろいろ考えてクイズを作って良かった、と思えました。「花」を一緒に歌った時は、その場にいる全員が一体となった感じがして、歌っていてとても楽しかったです。また、その他にトークタイムと題して、事前に考えたテーマを中心に、玉蘭荘の方々から様々な話を伺いました。玉蘭荘の方々に4 つのグループに分かれていただき、それぞれのグループに台湾隊のメンバー1 人が入るという形式にしました。皆さんが日本を訪れたときの思い出や、台湾と日本のつながり、初恋の思い出など、非常に多くの話を伺うことができました。そして、話を伺っている中で、玉蘭荘の方々は、私たちよりも日本についての知識があると感じる場面が多くありました。まだまだ日本について知らないことが多いので、もっと自分たちも、日本について勉強しなくてはいけないと痛感しました。人生の大先輩である方々から、ここまで多くのことを伺うことができる機会はなかなかありません。また、日本語世代と呼ばれる方々から直接話を伺うことで、書籍やインターネットでは知ることができない、台湾と日本の関係の歴史や今も台湾に残る日本の文化について、より深く知ることができました。振り返ってみると、玉蘭荘での時間はとてもあっという間でした。それだけ、玉蘭荘で過ごした時間が、濃く、充実したものだったのだと思います。玉蘭荘の方々から「ありがとう!」「楽しかった!」と言っていただいたき、企画を考えた達成感を感じました。今回、玉蘭荘を訪問させいただけて本当に良かったです。この貴重な経験を忘れず、これからの自分の生活に活かしていきたいと思います。