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概要

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33この写真は、日本台湾交流協会の方と一緒に同協会の前で撮らせていただいた写真です。小木曽愛日本台湾交流協会日本台湾交流協会は、正式な国交のない日台間の交流関係を維持するために、外務省の認可を受けて設立された公益財団法人です。大使館や領事館に代わる業務を行っています。3 月4 日、台湾に到着して3 日目に私たちは台北市にある日本台湾交流協会に訪問させていただきました。日本台湾交流協会では、同協会が成立した目的や、行っている事業、台湾の歴史、外交の目的と大切さ、日台関係の課題についてのお話をお聞きしました。特に私は、日本人の台湾観と不均等な交流という日台関係に関する課題について興味を持ちました。台湾人の約8 割の人々が日本に親しみを感じてくださっているそうです。私が実際に交流した台湾大の学生も、日本の文化や場所、食べ物についてよく知っていて、たくさんの話をしました。自分よりも日本のことを知っているのではないかと驚いたほどです。また、東日本大震災の際には、台湾全土から募金が集まり、台湾からの義援金は総額200 億円以上に上りました。こういった話から、いかに台湾の人々が日本に興味を持ち、親しみを感じているかがわかります。その一方で、日本はどうでしょう。台湾のことをあまり知らない、関心を持ったことがないという人が多くいるのではないでしょうか。私自身も海外探検隊で台湾への派遣が決まり、台湾について学ぶまで、台湾がとても親日的な国であるということすら知りませんでした。実際に、昨年の台湾からの訪日者数は約460 万人に対し、日本からの訪台者数は約190 万人であり、決して均等とは言えない日台交流であるとわかります。このまま不均等な交流が続けばいつか日本と台湾の交流はなくなってしまうかもしれないというお話をお聞きしました。日本台湾交流協会に訪問させていただき、その後台湾で約1 ヶ月台湾で過ごして考えたことは、日本はもっと台湾のことと自国のことに関心を持ち、多くのことを知るべきであるということです。これからも台湾とのよりよい関係を築くために地理的にも歴史的にも近い台湾のことを知ることが大切だと考えます。それと同時に、台湾という違う文化を持つ人々と交流することによって浮き彫りになる、日本という国に気づき、1 人の国民としての意識をもっと持つことも重要であると感じました。日本台湾交流協会の方々には、台湾大学海洋研究所や台湾での生活で学んだことを発表する成果報告会の会場を提供していただいたり、会場の準備を手伝っていただくなど、最後まで大変お世話になりました。様々な貴重な経験をさせていただいたこの1 ヶ月をこれからの大学生活に活かしていきたいと思います。