ブックタイトルkaigaitankentai_12
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kaigaitankentai_12
36先生(下段中央)とクラスメイトとの写真です。手塚旭美ダブリンシティ大学(1)Dublin City University. (ダブリンシティ大学)アイルランド・ダブリン北部のGlasnevin にキャンパスがあります。英語語学コースで多くの留学生を受け入れています。私たちは、海外探検隊初の英語学習プログラムとしてアイルランドに渡り、2 週間ダブリンシティ大学(以下、DCU)で学びました。渡航前は、”ネイティブの国で英語を学ぶ意義”について考えていました。しかし、納得のいく回答にはなかなか辿り着きませんでした。9 期生台湾隊として台湾大学でお世話になったときも、コミュニケーションは英語でしたが、会話のツールとしてしか英語を捉えることができませんでした。しかし、DCU で授業を受け、2 週間をすべて英語で過ごしたことで、ずっと考えていた問題の答えが見えたような気がしました。それは、英語はただのツールではないということです。英語であれ日本語であれ、私たちの周りには常に言葉があります。それは、歴史とともにずっと作られてきたものであり、言語は文化であって、価値観やストーリーがその背後にあるということを知りました。このように文章にしてみると、なんとなく伝わるような気もしますが、私はこれを英語ネイティブの国で実感し、自分自身で大きな気付きを得ることができました。私のクラスの先生は、単語の成り立ちをよく話してくれました。ただのツールとしての英語ではなく、言語としての英語を教えてくれていたのだなと、今になって感じています。朝、先生がGood morning?♪と歌いながら入ってくると、授業がスタートです。授業中は先生を囲むようにして机をコの字に並べ、先生だけが喋る日本の授業とは違い、先生と生徒、生徒同士が常にコミュニケーションを取れるようになっています。メリハリとスピードのあるクラスで、いつも積極的に授業に参加することができました。そして、他のプログラムに比べ圧倒的に多いのが、同年代の学生の人数です。さらに、他のプログラムでは、現地の学生に教えてもらうのに対し、アイルランドプログラムでは、同じ”生徒”という立場です。授業中のディスカッションで互いに意見を言い合えますし、学生同士で考えたり教え合ったりする時間が刺激的でした。他にも、海のことをテーマにしたMaritimeEnglish Class もあり、先生とチームメイトと、英語でディスカッショすることができました。全員が積極性や向上心、やる気を持って、このプログラムに向き合っている様子がわかりました。より多くのことを吸収しようとし、互いに切磋琢磨する関係を築くことができました。このプログラムを終え、私は4 月から4 年に進級しています。研究室も始まったこの新しい環境の中、アイルランドで得た刺激や気付きが、今の私に間違いなく影響を与えてくれています。今後も、色々なことに意欲的に取り組んで成長していきます。