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概要

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38写真は、Maritime の最終日、先生に感謝カードを渡した際に、記念写真として撮ったものです。堤 優貴ダブリンシティ大学(3)ダブリンシティ大学(DCU)は、ダブリン市街地中心からバスで30 分の距離にある国立大学です。語学コースを開講しており、様々な国から、英語を学びたい学生や社会人が訪れます。わたしたちアイルランド隊は、合計10 日間ダブリンシティ大学(以下、DCU)に通い、英語を集中的に学ぶことができました。通常授業は毎日4 時間でした。日本でも、同じような時間帯を、大学で過ごしていたはずですが、時間の流れ方は、まるで異なっていました。それはおそらく、欧米式の授業を受けていたからです。授業は、主にペアワークで、効率よく進んでいきます。2,3 人で意見を交換しながら、課題をこなしていくので、1 人でぼうっとしている時間はなく、とても充実感のある時間を過ごせました。また、この授業形態は、日本人に足りない能力を実感させられるものでもありました。先生は、あまり学生を指さず、答えをクラス全体に聞くのですが、大抵の場合、答えるのは、日本人以外の学生でした。どの日本人学生も、わざわざ海を渡ってきて学びに来ているわけですから、意欲があることには間違いありません。しかし、自分を含め、答えようとしても、他の国の学生の反応が早すぎて間に合わないのです。これには、大変驚き、ショックを受けました。特に、社会問題についてはめっぽう弱くて、自国についての問題にも答えられませんでした。これは、日本の文化的思想、教育が関係しているのでしょうか。このままでは、英語がいくら話せても、他国の人々と対等には話せません。グローバル化していく世界に対して、日本がどう遅れをとってしまうのか、自分を含めた学生同士を比較し、考察を深められたのは大変良かったです。これからは、積極性と共に、質のよい、反応スピードを高める必要があります。もちろん、このプログラムの本来の目的である、英語のレベルアップも実感することができました。 特に向上した能力は、リスニングです。アイリッシュの英語は大変スピーディーといわれています。たった2 週間半の滞在でしたが、本場のスピーディーな英語を聞きながらの学習は、リスニング能力の改善に大変役に立ったようです。たとえば、日本の電車の放送は、スラスラと頭に入るのに加えて、ゆっくりだと感じられるようになりました。久々に、実感したリスニング力の改善だったので、これを機に英語を聞く機会を増やすと、さらなるレベルアップを期待できそうです。今回の滞在にあたり、DCU の職員の方々は、様々な活動を提供してくださいました。その一つに、Maritime という、アイルランド隊メンバーのみを対象とした活動がありました。約1時間半の講義3 回で、主に、海洋に関する知識を題材にしながら、英語を学びました。メンバーそれぞれの専門分野で、英語を学んでいく方法を知ることができました。