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概要

kaigaitankentai_12

39ホームステイ先の娘さんとの写真です。私より一回りぐらい年下ですが、とても聡明な子です。家の犬と一緒に、いつも私を笑わせてくれました。榛葉絢子ホームステイ(1)アイルランド隊では、現地にいる2 週間強を、ホームステイさせていただきました。アイルランドの方と、家に帰っても英語で話せる環境は、私たちにとって、全身で英語にぶつかる、とても貴重な経験でした。「今日はどうだった?」ホスト先の誰かが言ってくれるこの言葉で、私は幸せな気持ちになりました。今日はどんなことを話そう、どういったらよりシンプルに伝えられるかな。この言葉をもらったら、そうやって帰り道に考えていた言葉を発する絶好のチャンスです。大学で先生が教えてくれたPancake Tuesday の話、モハーの崖がどれほど険しいものだったか、美しい声を持つ、日本では見ない鳥のこと。アイルランドの人が1 日に6 杯は飲むミルクティーを飲みながらホストファミリーと話す時間は、頭をフル回転している疲れがありつつも、受動的な授業に慣れた自分を活性化する、最高のエンジンでした。私は、大学1 年生の春にも、探検隊プログラムのシンガポール隊として、3 日間ホームステイをさせていただきました。その時、最初の一言をためらったために逃した会話の機会がありました。どうやったらそれを防げるか?それが、一回目の参加から、今回の参加まで持ち続けていた課題です。その課題解決のために、今回の機会で試したのは、2 つのことです。いつでも話しかけられる場所にいることと、話したい相手に会う前に話題をまとめておくこと。まず、リビングにいるホストファミリーに挨拶をし、誰かがあの言葉を言ってくれたら、すかさず考えていた話をする。私の話に対して、みなさんがくれるまだ知らない情報や、質問は、その場で英語を考えて発する応用的な良い機会でした。そこで一つ気にかかったのは、私が英語学習にきていると知っているホストファミリーは、私が困りそうな質問を避けていると感じたときです。その子は女の子?何人いたの?バスで行ったの?もちろん、それはみなさんからの思いやりです。しかし、時折、私はさびしく感じました。そして、もっと話を掘り下げたいことを示すため、自分から質問を始めました。ついに、最後の夕食の際、ホストマザーから、なぜ日本は捕鯨を続けるのか?と疑問を投げかけられ、ホストファザーも加わって、3 人で議論をすることができました。今の私となら意見を交わせると評価されたようで、本当に誇らしい気分だったのを覚えています。20 日間のホームステイでは、ファミリーと仲良くなれないのではと、一抹の不安を抱えての出発でした。しかし、初日に温かく迎えてもらってからというもの、いつも自然体で、私の興味や希望を大事にしてくださり、答えてくださったファミリーに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。そして、議論ができた時の喜びを胸に、ファミリーのように、自分の芯を持ちつつ、違う価値観や思考にも敬意を払う人間を目指し続けます。