ブックタイトルkaigaitankentai_12
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7写真は青空乃とQian Hu 研修でお世話になった方々です。探検隊の研修中、私と青空乃は9 日間、QianHu でお世話になりました。Qian Hu とは、シンガポール有数の観賞魚の輸出入を行う、観賞魚ファームです。アジア各地に支店を持ち、80を超える国々と500 種類3000 匹以上の魚の取引をしています。ここでは、高値で取引きされるアロワナの養殖に力を入れており、会社の敷地内に多くのアロワナのための池が広がっている風景には驚かされました。この研修では、魚のパッキングや配送に同行させていただきました。Qian Hu では国内にも取引先があり、そのうちの一つへの配送に同行させていただきました。そこでは、普段の生活ではイメージしにくい、企業対個人ではなく、企業対企業の流通の現場を見ることができました。個人では購入することのない、大量の商品を取引している当事者になることは、それぞれの立場を経験できる貴重な体験でした。配送中にパッキングの留め具が外れ、魚が逃げ出してしまう場面に遭遇しました。運搬中にトランクの中で衝撃を受けると、留め具が外れてしまうことがよくあるそうで、長時間水の外に放り出されてしまった魚は死んでしまいます。この体験を通じて、自分が行う作業への責任感や生き物を売り物にすることの大変さや難しさを身をもって体感しました。主力商品であるアロワナについてもたくさんの知識を得ることができました。お客さんのニーズに応えるために様々な工夫を行っており、たとえば、見栄えをよくするために整形手術を施し、展示の時には照明の色を個体の色によって変えていました。他にも、水族館とは異なる、ビジネスの商品としての魚への工夫を聞くことができました。教えていただく内容に対して質問が尽きることはありませんでした。今回大学の専攻とは異なる企業での研修であったため、何もかもが目新しく、刺激的な日々でした。初めて飛び込む環境にも関わらず、英語で意思の疎通をできたことは自信に繋がりました。また今回、企業の一員となってその場にいたことで多くのことを学びました。空き時間にはシンガポール人の暮らしについてもお話ししていただきました。Qian Hu ではシンガポール人だけではなく、隣国マレーシアをはじめ、ミャンマー、バングラデシュなどの出身者が活躍しており、その方の話も伺うことができました。会社の中で外国人がいるという雰囲気を味わい、グローバルな企業について考えるきっかけになりました。この研修で学んだ、もっと視野を広げて外国に興味を持つこと、出会う人や環境から良いところを吸収する姿勢を忘れないように過ごしたいです。林佳緒里Qian HuQian Hu(チェンフー)は1985 年創業のシンガポール最大規模の観賞魚輸出入業者です。アジアに支店を持ち、毎日多くの観賞魚を取引しています。特にアロワナの養殖に力を入れています。