ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaitankentai_13

1第13 期海外探検隊プログラムを終えて小松俊明(担当教員)第13 回目を迎えた海外探検隊プログラムは、29 名の学生を7 カ国(アジア5カ国と欧州2 カ国)に送り出し、9 月末をもって全員が無事に帰国しました。13 回の派遣で海外探検隊プログラムに参加した学生は、延べ274 名になりました。次回2020 年第14 期生を迎える頃には、ついに参加者が300 名を突破します。第13 期海外探検隊のハイライトをいくつか紹介します。アジア派遣では、シンガポール、台湾、ベトナム、そしてタイにおいて安定的なプログラムが実施されました。それぞれの国には強力な海外探検隊のパートナー(企業や大学、個人の協力者等)の存在があり、年々プログラムが充実しています。中国香港では、新しい研修先である地元企業の食品専門商社である味珍味、そして沿岸部の建設プロジェクトに強みを発揮する日系企業、五洋建設において第2 回となる企業研修が行われました。両社とも学びの多い素晴らしい研修を実施してくれたと思います。この夏、ニュース報道があったように、香港では大規模な学生デモが展開されていました。同世代の香港の若者達が何を訴えているのか、同時期にアジアにいた日本の若者達は当事者意識を持って考えることができたでしょうか。欧州では、過去に海外探検隊に参加したことのある学生の2 度目の参加による2 つのプログラムが実施されました。初めて開催されたのが、語学学習を中心とするイギリスプログラムです。2019 年3 月にアイルランドで実施したプログラムに続き、英語学習プログラムの実施はこれが2回目となり、イギリス開催は初めてです。英語学習時間が長い割に「使える英語力」を習得していない日本人にとって、英語ネイティブの国で英語学習に挑戦することは、自分の英語の学び方に一種のイノベーションを起こすことが目的であり、今後の英語学習に対する大きなヒントを得てくれたものと願っています。もう一つの欧州プログラムは、ノルウェープログラムです。このプログラムには、定員の3 倍以上の応募があり、選考に苦労しましたが、海外探検隊の最上級プログラムと位置付けているだけに、多数の応募学生を代表して参加することになった学生には、高い期待が寄せられたうえで実施されました。ベルゲン大学バイオサイエンス学科との初めてのコラボが実現し、ベルゲン郊外にあるフルーツの里として有名な美しい街、ノールハイムスンでプログラムを実施しました。地元が発祥の地であるサーモン養殖企業、リンガラクス社での研修では、魚病を学ぶノルウェー人学生2 名と食品生産科学科2 年の日本人学生2名の合同研修を実施しました。研修期間の滞在中は、ノルウェー人の個人宅へのホームステイを経験し、庭のベリーを摘み、フィヨルドのサバを釣り上げて、自分たちで調理をする経験もしました。同時期、男子学生の2 人は、ノルウェーの漁業企業であるペラギア社の研修に参加し、