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概要

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28チュラロンコン大学の先生と、台湾の交換留学生の方々と撮った写真です。齋藤 結チュラロンコン大学チュラロンコン大学は、バンコクにあるタイを代表する国立大学です。ラーマ5 世が設立し、タイ国内でも最も古い歴史があります。私たちは、チュラロンコン大学の食品学科で、学びました。実験では、ローズマリーとハチミツの実験、アイスクリームや豆腐を製作する実験、プロセスチーズを作る実験を行いました。各実験の中で、メカニズムについての講義を受けました。基礎的で、化学的なメカニズムがどのようにして実際の食品に結びついているのかがわかり、専門分野への興味が深まりました。また、Asia Pacific Probiotics Workshop という毎年開かれている研究発表会が今年はタイのチュラロンコン大学で行われたので、2 日間に渡って、参加しました。テーマはプロバイオティクスについてで、各国の教授の発表を聞きました。プロバイオティクスとは、人体にいい影響を及ぼす微生物、善玉菌やそれを含む製品や食品のことを指します。そして、たくさんの研究発表を聞き、プロバイオティクスは人体に限らず家畜や養殖魚にもはたらきがあり、とても万能であることを知りました。人体に対しては、肥満の防止や、健康のために良いはたらきを示し、家畜や養殖魚などの動物に対しては、短時間で大きく成長させる、太らせるためにも利用できるという人間とは正反対の用途にも対応できることに驚きました。また、モンクット工科大学ラカバン校を訪問し、豆乳製造を行いました。豆乳を詰めるビンの熱湯消毒を手伝い、豆乳を詰めた後、消毒の機械について学びました。それは、Retort(レトルト)と呼ばれる機械で、スプレー上に高温の蒸気が循環し、全ての場所にあるビンがきちんと消毒がされるように設計されています。その機械は、日本の福岡にある日阪製作所という会社で作られたもので、タイでも有名な会社だと知り、驚きました。また、真空凍結乾燥用の機械があったので、見学したのですが、海洋大にある同じ機械の約6 倍もの大きさで驚きました。さらに、ミャンマー近くのパスタラファームを訪問し、レモンスライスのお菓子の製造過程を学び、その農場で採れたオーガニック食材の料理をいただきました。チュラロンコン大学のキアティサック先生に、農場のオーナーさんについてのお話をしていただいたのですが、「その方はもともと獣医を目指し医療関係の勉強をしていたが、今はこうして農場を経営している。違う分野の知識は、一見異なる場所では役に立たないように感じるけれどそんなことはない。世の中に無駄な知識などないんだよ」と話され、とても心に残りました。