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概要

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29食品を保存するための冷凍倉庫で、2週間研修を共にした3人で撮った写真です。渡邉美結タイユニオンこの企業は、国内だけでなく世界各国に顧客を持つタイの大手食品企業です。サーモンやエビ、マグロといった水産食品を中心に扱っており、ツナ缶では世界第1位のシェアを誇ります。を誇ります。私たちは、チュラロンコン大学の学生1名と共に3名で2週間のタイユニオン研修を行いました。タイユニオンは、主に水産食品を扱うタイの食品企業です。今回、私たちはマグロとエビの工場でそれぞれ1 日、残りはサーモンの工場で研修を行いました研修の内容としては、マグロ、エビ、サーモンのそれぞれの工場ラインの見学や、製品の品質を保つために行っている工夫や加工手順、また、サーモン事業部でのマーケティング戦略を学びました。さらに、消費者に安全な商品を届けるために設置されている研究室の見学など、食品の加工から流通まで殆ど全ての過程を学ぶことができました。私が最も印象に残っていることは、工場で行われている食品加工の光景です。私たちは、ほぼ毎日サーモンの工場を見学していました。日本に輸出するため、寿司用にサーモンをカットしている現場も見ることができ、普段私たちが実際に食べているものがどのように作られているのかを知ることができ、非常に嬉しかったです。しかし、その背景には、多くの人々が関わっているということも知りました。一つの部屋に数え切れないほどの従業員がいて、彼らは自分たちが加工しているものが最終的にどのような状態で消費者に提供されているのか、どのくらいの値段で売られているのかを知らずに作業しています。また、消費者である私たちも、どこで、誰が、どのように加工されているのかも知らずに食べています。一切れのサーモンは、私たちがよく利用していた従業員専用の食堂の1食分よりも高いという事実にも驚きました。この光景を見ることができただけでも、今回の研修に参加する価値があったと思いました。お寿司1貫は、あっという間に食べることができますが、今後は大切に食べることにします。研修の最終日には、私たちが2週間で学んだことや、企業に対する提案のプレゼンを3人で行いました。私は、エビの工場や商品についての担当で、タイユニオンの既存の商品を日本に売り出すための企画案をプレゼンしました。プレゼン当日は、各事業部や研究担当の方など、たくさんの方が聞きに来てくださいました。学生の発表に対して真剣に聞いてくださり、企画案についても質問してくださったり、興味を持っていただけたことが非常に嬉しかったです。研修中は、ずっと英語で過ごしてきたので、英語力の大切さを痛感しました。今回の研修を通して得たことを、食品を学ぶ学生として今後の人生に活かしていきたいです。