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概要

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30宝石採掘の際、池の中で石を洗い、宝石を探している様子です。武田美月ブラパ大学ブラパ大学は、バンコクから飛行機で約1 時間の自然豊かなチャンタブリ州にある大学です。そこで私たちは約10 日間研修を行いました。ブラパ大学では、中国やタイの学生と共に研修を行いました。内容としては、伝統のマットづくりや、ボートセーリング、ダイビングを体験したり、地元の人たちが集まるマーケットにも足を運びました。自然に触れながら、日本ではできないような経験ばかりでした。その中でも私が印象的だったのは、宝石採掘です。穴に入りながら、地面の土を掘ってバケツに集めていきます。それを池に入りながらざるの上で洗い、石の中から宝石を見つけます。ダイヤモンドやルビーのような宝石が輝いている光景を想像していたのですが、採れるのは黒いサファイア類で、私には他の石と区別できませんでした。伝統的な宝石採掘ができ、貴重な経験でした。そして、この生活で私は、二つのことを学びました。一つ目は、自然に寄り添った生活です。日本では、商品を効率よく生産し、販売していく姿ばかり見てきました。水産業や宝石採掘、養蜂業などさまざまな場所で研修を行いましたが、どこもほとんどが手作業で行われていました。体験しても難しく、現地の人ほど上手くいきませんでした。気候や生物に関係することばかりで苦労する姿を目の当たりにしました。自然を中心とした生活に少し触れることができた気がします。また、現地では自分たちの生産量と需要を考えた量を採ったり、製造をしたりしていました。日本では忘れがちだった、自分の必要な範囲で生活することを考え直させられました。二つ目は、人の優しさです。ブラパ大学では、先生も学生も警備員さんも誰もが温かかったです。相手が理解できるまでコミュニケーションを取ってくれたり、困っていると向こうから話しかけてくれたり、自分のプライベートの時間を割いてまで私たちに付き添ってくださいました。言葉が通じなくても笑顔で挨拶してくれるだけで安心できました。親切にしようという思いではなく、心の底から人を思いやる気持ちに触れ、毎日感動していました。思いやりは言葉がなくても伝わることを体感したので、私も見習いたいと思います。チャンタブリでの生活は、はじめは慣れないことばかりでしたが、日が経つにつれて、楽しくて、好きになっていきました。何より、チャンタブリの人たちは生き生きとしていました。おそらく、生まれた環境や習慣の違いだけではないと思います。今を楽しむこと、これは自分の気持ち次第だと思います。今後の自分の人生では、どんな環境も受け入れ、楽しんで自分のものにしていきたいと感じました。今よりもさらに成長した姿で、もう一度ブラパ大学の人に会うことが、私にできる恩返しだと思うので、この気持ちを忘れずに精進していきます。