ブックタイトルkaigaitankentai_13
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kaigaitankentai_13
37私の教授は前列一番右の方です。研修の初日に海洋研究所入り口で撮影しました。山﨑美波台湾大学海洋研究所(4)海洋生物学や生物モデリングなどを研究しているChih-Hao Hsieh 教授の研究室で、約3週間、動物プランクトンの研究を行いました。私の研究の流れとしては、まず東シナ海の南部から採取した海水に含まれる動物プランクトンを、ZooSCAN という機械のwindow に並べていく作業を行いました。その後、動物プランクトンをスキャンし、プランクトンの面積や名称、個数など様々なデータを得ます。そのデータ上にある各プランクトンの食性を自分で本やインターネットを使って調べて分類したり、それぞれの採集場での動物プランクトンの密度や種の多様性を求めたりしました。その後、これらのデータをグラフ化し、最後にデータ分析を行いました。ZooSCAN は動物プランクトンをスキャンする、コピー機のようなものです。上記の作業は人の目と手で行うのには時間がかかる難度が高いものであるため、これらを数時間で行えるZooSCAN はとても便利な機械なのです。また、フィールドワークでは海水のサンプリング方法を見せてもらいました。まだ見たことのない機械も触らせてもらい、これもまた良い経験になりました。私が研究活動を通して思ったことは、研究には正確性と忍耐力、繊細さが大切だということです。プランクトン約1500 匹を綺麗に列に並べた作業や、成果報告会でのプレゼン資料を作っている際に、研究室のメンバーが私の実験結果について真剣に討論している姿を見て、上記の3 点の重要性を感じました。私は大学受験で生物を選択していなかったため(生物に興味があったのでこの研究室を希望しました)未知の用語や関数が多く、Excel の操作も不慣れであり、しかも研究室での会話は英語であったため、理解し難いことも多々ありました。このように今回の研修は決して簡単なものではありませんでした。しかし、私が理解するまで質問に付き合ってくれたり、プレゼン資料についてアドバイスをくれたりと親切にしてくれた研究室のメンバーのお陰もあり、無事、研修を終えることができました。今回の研修で研究というものの一部を知ることができ、また、向こうで出会った勉強熱心な人たちとも交流でき、とても刺激的な時間を過ごすことができました。今回の研修でこれからの自分の課題も見え、夢や目標が以前より明確になりました。今回支えてくださった方々、ありがとうございました。ここで得たことを活かして、日々の生活をより充実させていこうと思います。