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概要

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2ベルゲン本社を訪問の後、ノルウェーサバの加工工場がある南ノルウェーに位置するエガスンドにて研修の機会を得ました。通常では学生が入ることができない場所に行き、貴重な経験となりました。ベルゲンからノルウェーを南下する際はフェリーに乗り、ノルウェーのフィヨルド、その広大な地形と壮大な景色を楽しむことになりました。リンガラクス研修、そしてペラギア研修に先立ち、ノルウェーチームはもう一つ、重要な研修に参加しました。それはサーモン養殖の生産量が世界3 位であるノルウェーの大企業、セルマック社の研修です。セルマック研修は、第1 回を2016 年度に実施しましたが、以来、久しぶりに第2 回目を実施することができました。2015 年に約1500 億円でセルマック社を買収した日本の大手総合商社、三菱商事の水産事業グループとそのグループ企業である水産商社で、日本へ水産品を輸入する東洋冷蔵の協力によって、セルマック研修は実現しました。特筆すべきことは、セルマック研修を実施した4 日間、海外探検隊の学生4 名だけではなく、それ以外にも三菱商事水産事業部から若手社員4 名、および東洋冷蔵の若手社員(海外探検隊OG でノルウェー留学経験者)1 名も一緒に参加した研修となったことです。4 日間、海外探検隊の学生達は、水産事業に取り組まれているとびきり優秀な社会人の先輩方と共に贅沢な時間を過ごしました。さて、二十歳前後の若者達にとって非日常だった充実した海外生活も終わり、10 月より今年後半の学生生活が始まりました。第13 期海外探検隊プログラムは無事終わりましたが、ここで最後に、海外探検隊プログラムに参加してくれた学生のために、海外探検隊プログラムを実施している目的と目標、そして担当教員として、どのような志をもってこのプログラムを開発、運営しているかということについて、みんなに共有したいと思います。日本という国には外国人居住者や移民が少なく、日本人の数が圧倒的に多いです。海外ニュースに関しては、かなり偏向した報道も多く、一方的な情報や意見に流される傾向が強いです。過去の日本の英語教育は、英語を日常的に使用する人を作り出すことに失敗し、さらには多様な価値観を育むことが思うように進まず、とくに若い世代には世界情勢にあまり関心を持たずに内向的な思考を持つ人が多いという意見もあります。実際、国内だけでモノを見るのでは自国のことは半分しかわからず、むしろ世界を見て、それもできるだけ遠い国を見ることで、初めて自国の全体像がわかってきます。それを実現させることが、海外探検隊プログラムの存在意義の一つです。つまり、海外から日本を見ることで、自分の国が世界の中でどのような立ち位置にあるか、いかに世界の常識とマッチし、逆にはずれているのか、そこを確認します。変化の激しい世界の動きを意識しながら、自分の強みや弱みは何か、そして日本の課題が何であるかを理解できれば、人まねや二番煎じではないオリジナリティのある発想を生み、たくましく自らの人生を切り拓いていくことができます。日本や世界で起きている小さな変化を見逃さないことが大切です。まして、問題の所在