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概要

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16本研修では、6つの研修先を訪問させていただきました。それぞれの研修先では、毎日違う刺激を受け、今まで感じたことのないものを多く得ることができました。その中で私は、探検隊に応募した当初から挙げていた、将来像の確立ができたことが、海外探検隊に参加できた非常に大きな意義であったと思います。私は、将来水族館に就職するか研究者となるか迷っていました。そんな中、シンガポール入国直後に小松先生から「どうして飼育する側にまわりたいのか。」という言葉をいただき、渡航中ずっとその言葉が引っかかっていました。このような気持ちを抱えたまま研修を進めた私は、自分のことで気付いたことがあります。初めに小松先生からその言葉を受けた時は、魚が好きでできるだけ?く魚と触れ合いたいからだと考えていました。しかし、研修を進める中で、私自身が魚を扱うことに楽しさを感じているというより、魚が見せる海の世界観に浸る方が好きなのだと気付くことができました。また、研修後半ではプレゼンをする機会があり、自分の持っている知識を使い仲間とディスカッションすることや、アイディアを表現することに面白さを感じました。こうして研修を終えた今、飼育する側にまわりたい理由は、主に魚の世話をするのではなく、どのようにすれば魚の魅力を最大限に引き出せるのか、展示方法や飼育方法を考え、それを実現したいからではないかと思い始めました。今までなんとなく魚が好きだからこういった仕事に就きたいとしか考えたことがなく、その仕事についてどのような事がしたいかまでは考えた事がありませんでした。しかし、本当に大切なことは、どこに就職したいではなく、そこで何をしたいかなのだと、当たり前ですがなかなか踏み込んで考えることのできない部分に気付くことができました。こんなにも具体的な理想像を想像することができましたが、これを実現するのはなかなか困難で?い時間がかかるものだと思います。それに自分の学習していることが直接関わるものではないかも知れません。しかし、本研修で自身の学習が思わぬところで活かせることも知ったので、今後の授業への取り組み方も考え直し、授業で得た知識を自分なりに発展させ理想像へと一歩でも近づけるような学習を今後していきたいと思います。こういった発見ができたのは、様々な研修を行い、メンバーから多くの刺激を受けた濃密な1ヶ月を過ごせたからだと思います。最後に、コロナウイルスが猛威を振るう中、研修を受け入れてくださった訪問先の皆様、研修前後またその最中もご尽力くださった先生、職員の方々、そしてこのメンバーに感謝しつつ、貴重な1ヶ月の経験を十分に今後の活動に活かせるよう努力して参ります。海外探検隊報告書細川瑞穂0 海外探検隊報告書細川瑞穂