ブックタイトルkaigaitankentai_14
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53<3 月8 日> Graystones 訪問今日は、Graystones に行きました。Graystones は、ウィックロー州にある海岸沿いの町です。アイルランドの東海岸に位置し(ダブリン市内中心部から南に24 km)、人口は約2 万人だそうです。朝10 時に集合し、ダブリンバスで約1 時間かけて向かいました。ガイドは、先日ジーニージョンストンミュージアムへ行ったときにお世話になった、アントンさんでした。アントンさんはジョークが上手で、いつも私たちを楽しませてくれます。今日のアクティビティに参加したのは、約30 人で全員Japanese でした。バスを降りて、美しい海が見えてきました。しかし、何かいつもと違うのです。なんと最初は、船が一隻も見当たりませんでした。海の色は、少し灰色がかった淡いブルー、砂浜ではなく、丸石の海岸です。しばらくすると船が一隻現れましたが、コンテナを4 つほどしか積んでいない小さめの船でした。交通量はそれほど多くないことが分かりました。ダブリンにきて、都市のイメージが少し変わった気がします。今まで、都市といえば、東京や上海、香港、シンガポールのように高層ビルが立ち並び、punctual、efficient という感じでした。それに対し、ダブリンの街は全体的に歴史を感じます。それほどバスの量も多くないし、時間通りではありません。でも、皆東京のような都市を望んでいるようには見えないし、むしろこのゆったりとした雰囲気から幸せを得ているようです。丁度、先週の授業でメガシティについての?文が出ました。例として東京が挙げられていて、東京の良さ(治安、経済、時間通り等)や問題点(人口密度、ストレス社会等)が述べられていました。私の先生は、イメージを持たせやすくするため、よく動画や画像を見せながら授業をします。この前は、東京の満員電車の映像(駅員が電車に入りきらないサラリーマンを押し込んでいる映像)を見せていました。クラスの皆、先生も含めて、"That's crazy!!!"と呆れた顔をして言っていました。私からすると、押し込んでくれないと皆乗れず出発時間が遅れるため、押してくれる駅員さんに毎朝感謝していましたが、やはりこれは可笑しいことなのかと気付かされました。都市とは何だろう、と考えさせられます。東京の凄さはここにきてひしひしと感じています。そこまで発展するのにどれほどのパワーが必要だったのか、よく分かってきたからです。それぞれの都市ごとに雰囲気や目指すところが異なるのは個性であるから、それで良いと思います。大事なのは、だめだと思うところを直していこうとする向上心と個々のエネルギーだと感じました。話が逸れました。今日はとにかく歩きました。海沿いの崖をアップダウンしながら、時には雨に打たれながら、3 時間近く歩き続けました。帰りは電車で30 分。文明に感謝します。帰ってくると、ホストファミリーが増えていてびっくりしました。日曜日なので娘さん一家がいらしたようです。小さなお子さんが3 人、可愛くて元気が良いです。急いで持ってきていた日本のお菓子をプレゼントしました。喜んでくれて良かったです。明日からまた授業が始まります。金曜日のテストは、思いの外良かったので、励みになりました。先生は、私の点数を見てかなり驚いていました。私は当てられたとき、反応が遅いので、できなさそうに見られているようです。考えているとき黙り込んでしまいます。授業中とテストのギャップが大きいのはいつもそうなのですが、少しずつ改善していきたいと思います。流通2・海谷尊実/メンバー