ブックタイトルkaigaitankentai_14
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kaigaitankentai_14
6新型コロナウイルス(以下コロナ)が流行する世の中、私たちはシンガポールに28 日間も滞在できました。そのような状況下で、シンガポール研修を無事に完了でき、運に恵まれたと思っております。今回シンガポールで生活をし、様々な研修に参加して気付いたことや考えたことが大きく2 つあります。第一に、シンガポール国内には、国や文化等が違う私たちを支援してくださる人が多いということです。コロナが流行しているのにも関わらず、シンガポール在住の方々は私たちを温かく歓迎してくださいました。現在、諸外国では旅行者や外国人を敬遠する風潮がありますが、シンガポールではそのようなことはなく、普段通りに接してくださいました。現地の皆様には感謝の言葉しかありません。第二に、シンガポール政府による管理が徹底していることです。コロナの影響により、私たちが渡航している間、政府の管轄下で、シンガポール国内ではサーモグラフィー検査や体温検査が頻繁に実施されておりました。日本国内では空港での検査だけでしたが、シンガポール国内では屋内に入るのにも検査が必要でした。多少面倒に感じることもありましたが、すぐに感染者を特定し、適切な処置や管理がなされており、素晴らしいことだなと思いました。また、私は、徹底した管理こそが、シンガポールが急速に経済発展した要因ではないかと考えました。上記が気付いたことや考えたことです。このご時世だからこそ、身をもって学べることがとても多かったです。渡航当初から、健康管理を最優先に活動しておりましたが、他の国に派遣されるグループの渡航中止や早期帰国の連絡が入り、「リーダーとしてメンバーをまとめられるか」、「無事に日本に帰れるか」、「メンバーの健康状態は本当に大丈夫なのか」など、様々な不安が私の頭をよぎっておりました。しかし、グローバルコモンの皆様や現地の方々の温かいご支援、そしてメンバーの言動により、不安が解消されました。心より、皆様に改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。最後に、一連の研修が終わり、感じたことがあります。それは、「当たり前のことが幸せであり、また、それは当たり前のことではない」ということです。このような状況下で研修に参加できたことは大変貴重な経験であり、本当に幸せなことだと思っております。中止になった14 期生がほとんどです。時に、自分の情けなさに悔やんだことも多くありました。しかし、研修という学ぶ機会が与えられたことは、やはりこの上ない幸せなことです。私は、研修は終えただけでは無意味だと考え、シンガポール研修で学んだことを今後の生活で活かしていきたいと思っております。世界中で広がる新型コロナウイルスが一刻も早く終息し、当たり前の日常生活が戻ることを切に願っております。海外探検隊報告書椎葉俊成