日本貿易振興機構 ハノイ事務所 70カ所を超える海外事務所を拠点とした国内外のネットワークを生かして、対日投資の促進や農林水産物の海外展開に貢献する独立行政法人。 JETROの方と撮った写真です。 山田真央 オリエンテーションの一環として、二日目にJETRO(日本貿易振興機構 ハノイ事務所)を訪問しました。まず、ハノイの地図を見ながら、ハノイがどのように発展してきたのか、どこにどのような建物があるのか等を伺いました。広い範囲に対して細かく教えてくださり、今後一か月のベトナム生活を送るうえで、参考となる情報を得るとともに、様々な分野の情報を確実に把握し、海外で働かれている日本人の姿にとても刺激を受けました。自身の専攻分野だけでなくその外にも目を向け問題意識を持っていきたいと改めて意識するきっかけとなり、その後の研修に大いに活用できたと感じます。 最後の質問の時間では、三人が一つずつ①発展とSDGsのバランス、②日本とベトナムの行政提携、③電気不足の問題に関して質問しました。回答からは、日本とベトナムの都市同士で提携を結び、日本からベトナムへの技術提供や、ベトナムから日本への人材派遣が多く行われていることを知り、国同士ではなくあえて市の規模での提携となっていることに驚きました。また、ベトナムが発展途上国だからこそ、SDGsや電気問題といった発展によって生じる課題を抱えていることもよくわかりました。その中でも、2050年までにカーボンニュートラルを目指していたり、企業や各家庭への注意喚起をしたりといった明確な目標・対策が考えられており、問題を乗り越えている過程のお話も聴くことで、現状、課題、対策の一連の流れに対する理解が深まりました。ご対応いただいたお二人とも、様々な角度の質問であったにも関わらず、即座に実例や具体的数字をいくつか示してくださいました。 今回は、あらかじめJETROの取り組みを調べたうえで訪問したため、事前の理解と、そこから気になったことを質問してさらに深めた理解という二段階での学びが得られたように感じます。また、相手が日本の方ということもあり、リラックスして臨めたこと、こちらの質問に耳を傾け、丁寧に回答の時間を作ってくださったことにより、今後の研修に臨むための、心と情報の準備ができました。オリエンテーションとして、JETRO訪問の意義を感じ、研修の初日にまずは慣れた日本語で、ビジネスマナーを意識しながらお話しできた経験は、この30日間の中でも助けとなりました。帰国後の日本での生活でも活かせたらと考えています。 16 オリエンテーション: JETRO
元のページ ../index.html#18