海外探検隊 Vol.21
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本機関は、政府附属機関であり、自然科学の基礎研究と技術開発を行っており、科学技術管理に関する科学的根拠を提供し、政策や社会経済の開発計画の策定を行い、技術人材の育成を行っている機関です。 研究室での活動の様子です。 浦瀬陽彩 ベトナム科学技術アカデミーでは、主に微細藻類を取り扱いました。5日間にわたる研修は、講義と実験の2つに分けられました。 講義では、微細藻類の種類や性質、我々の生活においてどのように活用されいるのかを学びました。講義の中で最も興味深かったことは、主に2点ありました。1つ目は、微細藻類が生物ピラミッドの底辺にいることで捕食され、私たちの食生活にどのような影響を与えるようになるのかということ。2つ目は、微細藻類と食品流通の安全性についての説明でした。現在大学で食品について学んでいる私自身は、学習している内容とは全く異なる分野だと思っていたのですが、微細藻類が食品のうち特に魚介製品に大きく関連していることが多く説明されていたことで藻類に関する自分自身の考えが変化し、実生活においてどのように関連しているのかスーパーなどで製品を見るときに考えるようになりました。その結果、藻類が知らないうちに食生活に関連していることを知ることができました。また、藻類が食品業界においてできることが他にもあることを今回知ることができたため、これから微細藻類が食品に関してどのような影響を与えてくるのか注目していきたいと感じました。 実験では、基本的な顕微鏡下での微細藻類の観察や、培養液の製作、藻類に含まれる色素量の分析を行いました。微細藻類の観察では、ベトナム科学技術アカデミーに近い西湖で、特殊な網を用いてサンプルの採取を行いました。そしてこのサンプルを用いて実験室で観察するのですが、そのままでは観察が難しいため、遠心分離機にかけ、濃縮してから観察を行いました。海外探検隊の活動が始まってから実験器具を使用することは観察を行うときが初めてでしたが、補助してくださる先生の助けもあり、西湖の水にはどのような微細藻類が含まれているのか講義で学んだ知識を活かしながら知ることができました。また、微細藻類における色素量の分析においては、食品関連の実験で今まで使った器具は〇〇という機械=〇〇の測定のみに用いられると勝手に紐付けしていたところがありましたが、今回藻類に関する実験で同じ器具を使ったことで根本的な実験器具の意味を知ることができました。 ベトナム科学技術アカデミーでは、微細藻類と私たちの生活の関連を、日本やベトナムの状況を踏まえながら学びました。貴重な体験を無事成功させることができたのは、私たちの研修中の状況や、研修後の時間まで多くのことを気にかけてくださった先生方の補助があったからこそ成立しました。ありがとうございました。 18 ベトナム科学技術アカデミー(VAST) F

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