海外探検隊 Vol.21
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ハノイ工科大学は、ベトナム最初の技術系総合大学であり、理科系のベトナム国内最高峰の大学です。 ことができました。 現地の学生と先生方は日本よりも距離が近く、お互いが意見を交換しやすい状況にありました。2週間の交流を通じ、学生が教員に質問を多くする姿や、学生同士が意見を交換しあっている状況を目の当たりにしました。また、限られた時間の中で私たちにも積極的に関わりを持とうとする学生が多く、人から食品のことに限らず学びを得ようという姿勢を強く感じました。このような人々の向上心の強さから、ベトナムの学生が今後自分たちの国をより良くしようという気持ちを強く感じました。この気持ちは、日本の学生に欠如しかけている部分であると思うため、とても刺激を受け、私自身向上心を強く持ち、もっと専門的な知識を深められるようにしていこうと感じました。 約4週間私たちが学びを得やすいような環境を整えてくださり、ありがとうございました。 19 浦瀬陽彩 ハノイ工科大学では、フードテクノロジー学科において約2週間お世話になりました。 研究室に所属している学生とさまざまなスターチにおけるスターチの水分含有量の測定や最低ゲル濃度と最高ゲル濃度の測定、豆腐作り、パン作りを行いました。そして、最終日には今まで行ったことの報告を行いました。 スターチのゲル濃度の測定では、大まかなゲル濃度の測定を行った後、細かいゲル濃度の測定を行いました。何度も試料の測定を行い、加熱し、冷却するということの繰り返しだったので根気のいる作業でした。値が大きくずれてしまうこともあり、どうしてずれが大きく出てしまったのか原因追求をすることで実験に関連するさまざまな要因の理解ができたように感じました。このような、食品にするまでに影響する物質に関する実験を行いました。 次に、豆腐作りやパン作りといった実際に製品として我々に届けられている状態の製造過程について学びました。これらの食品には、私たちは出来上がった状態で触れることが多く、現在の私たちは当たり前のようにスーパーやコンビニで手に入れられる状態にあります。よって、1から作ることで、その製品にどのような物質が影響を与えているのか理解が進みました。豆腐作りでは、日本とベトナムの豆腐の食感や味の感じ方の違いは、両国のどのような違いによって生み出されるのかを知ることに繋がりました。約4週間ハノイで生活し、HUSTの学生さん達と一緒に昼食を取ったことで、より現地の生活に近い食生活に触れたからこそ、どのような調理法で用いられるのが一般的であり、用いやすい硬さ、形、味を理解することができました。また、「先日の食べたものに使われていた。」等の情報を教えてもらいながら実験に取り組むハノイ工科大学フードテクノロジー学科での、最低ゲル濃度、最高ゲル濃度の測定の様子です。 ハノイ工科大学 フードテクノロジー学科 F

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