海外探検隊 Vol.21
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フィールドワークで工場見学をし、異なる文化や生活圏でどのように 製品が生産されているのかを実際に見ることができました。 現地の学生と一緒にCong ty TNHH GOLD COIN FEED MILL HÀ NAMを見学している写真です。 金井郁磨 ハノイ工科大学の先生には様々な工場に連れて行って頂きました。豆腐、製麺、製菓、飼料工場等現地で多くの工場を見学しました。豆腐工場と製麺工場は家の中が工場となっており、個人経営のような形であり、とても印象的でした。豆腐工場では、大豆から豆腐を作るまでの一連の流れを見学しました。細かいところで様々な工夫がされており、美味しいものを提供することの大切さと難しさを感じました。非常に暑い中作業をされており忍耐力の高さに驚きました。原料から製品が生産されるまでの流れを実際に見ることにより、多くの人々の手によって、私たち消費者の手に届けられているのだと学びました。日本の伝統工業と同じように、ベトナムの豆腐産業でも、後継者の問題があるとおっしゃており、日本の工業との類似性を感じられました。 製麺工場では、作られた麺をまとめる作業を見学しました。天気が良くなく、最終工程しか見ることができませんでした。作業しているところを見ると非常に簡単そうに見えましたが、実際にやってみるととても難しかったです。日本では機械がやっている手順をここでは人力でやっており、日本の工場との違いを感じることができました。 製菓工場は、2018年に創業と比較的新しいTAM VIET FOODSという会社の工場でした。工場には多くの機械が導入されていましたが、人間が手作業で確認する場面も多々見受けられました。機械の力だけでは、製品は完成されず、多くの人の労力が加わり製品が作られていることを実感できました。 最後に、Cong ty TNHH GOLD COIN FEED MILL HA NAMという会社の飼料工場の見学をしました。この会社はGoldcoin groupによって作られた会社です。ここは非常に大きな工場であり、飼料の研究から販売まで幅広く事業を行っていました。飼料が保管してある倉庫を見学させてもらいましたが、様々な種類の飼料が適切に保管されておりとても驚きました。ここでは、ほとんどの作業に人の手を使わず、オートマティックに作業がされていました。現在、機械化が進む中でどのような場所にどれほど人を配置するのかを考えさせられる貴重な機会となりました。 どの工場でもお客様により良い状態で製品を提供することを第一に考えていることがわかりました。工場によって大小はあれど、このスタンスが第一にあるからこそお客様からの信頼獲得に繋がっているのだと感じました。ベトナムの工場は日本とは異なり、自動化が急スピードで進んでいるように感じられました。5年、10年後再び同じ工場を訪れる機会があるのならば今とは全く違う形になっていると感じました。 20 フィールドワーク: 工場見学 工場見学

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