海外探検隊 Vol.21
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<8月14日> シンガポール国立大学 【本日のスケジュール】 NUSでの研修(NUSの博物館での研修) 博物館について eDNAについて 館内に保管されているサンゴの分類 【学びと気づき】 今日はNUSの博物館での研修であった。博物館の展示が、大学の施設とは思えないほど空間として作り込まれていた。展示方法も、一般の方用に要点となる部分が大きな文字で書かれ、マニア向けにさらに詳細な情報が小さな文字で書かれるなどの工夫があった。また、自然豊かな場所であったシンガポールが開発されていく歴史に関する展示もあり、人間のエゴによって多くの種を犠牲にしてきたことを痛感した。シンガポールでは今後も更なる開発が予定されている。この事実を踏まえて慎重に活動していく必要があると感じた。 博物館のバックヤードにある保存倉庫に入らせて頂いた。図鑑でしか見たことのなかったような大型の蝶を実際に見ることができたことが個人的には嬉しかった。実際の蝶は、模様が繊細でとても美しかった。ここには、1800年代の生物の標本があるなど、幅広い年代の、多様な動物の標本が保管されている。この中には、すでに野生では絶滅してしまった種なども多くあるそうで、標本として保存していくことの意義を感じた。 先生の専門であるeDNA(環境DNA)についても教えていただいた。環境DNAを用いる事によって、水を採取するだけでその地域に生息する生き物を特定できる。この環境DNAは個人的には今日本でも深刻な被害が出ている赤潮の被害を未然に防ぐことができるのではないかと感じた。有害プランクトンの発生状況を簡単にモニタリングすることで、危険であると判断した場合の対応が迅速に行う事ができると思う。 <海洋生物資源学科2年 安永和矩> <8月15日> シンガポール国立大学 【本日のスケジュール】 NUSでの研修 【学びと気づき】 NUSでデータの処理をしていくうちに、データの使い道がたくさんあることに気が付いた。 発表の仕方や考察にもバイアスをかけやすかったので、常にそれが正しい考察なのかどうか疑いの目をもつことの重要性に気が付いた。 大きくて丸いmassive coralの形のサンゴの中に新しいサンゴができるというお話が面白かった。魚にも好みのサンゴがいるので、植林の際も多様性が求められる。魚の住む深さなども関係するのだろうかなど新しい疑問が次々とあるため、明日明後日で解消できるだけ解消したい。とりあえずサンゴの数を増やすだけではなく、きちんと理由や考えをもって増やそうとしているのが良かった。 枝の形や大きくて丸いmassive coral、平らなplate coralなど形によってサンゴを比較するのが難しかった。エリアや長さを測定してそれぞれの種類ごとに比較しているが、最初に植林したサンゴの大きさもそれぞれバラバラなため、なにを基準に比較したらいいのかが微妙であった。より良い比較方法を考え、プレゼンで提案できればと思う。 サンゴを増やした後の結果を、サンゴを訪れた魚の量を測定することで比較できたら良いのではないかという意見があった。その際にAIや水中カメラ、ドローンのほかに、ミュージアムでお世話になった方の研究であるeDNAを使えたら面白いという話に進んだ。とても良い意見だと思い、今まで教わった知識を身に着けて使えている様子が素晴らしいと感じた。 <海事システム工学科2年 平田真穂> 27

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