セーンとはまた違う研修内容にわくわくしている。 また、午後からの活動では、ブラパ大学の学生たちが中心となり、私たちにマングローブについて様々なことを教えてくれた。具体的には、マングローブの種類や特徴・そこに生息する生物についてである。実際にマングローブを間近で見ると、マングローブの種類によって根の作りが違うことや、生息する生物に違いがあることに気づくことができた。たくさんのマングローブに囲まれた、とても自然豊かな場所であったため、生物にとっては、きれいな空気も栄養素もある環境で住みやすいのだと感じた。このように、マングローブは生物の生態系を守る役割を担っており、植えることでメリットが多数あるのだと思った。 しかし、森林教育センターを出た後、先生からマングローブについて補足説明を受けた際に、マングローブがあることで生まれるデメリットがあることを知った。それは、マングローブより下に生える木が育たないことである。その理由は大きく分けて3点あり、1つ目は、マングローブは非常に高いため、それよりも下に生える木が光合成をするのに十分な太陽を得ることができない点である。2つ目は、マングローブは根が強いため、洪水が起こった時や強い流れの波が来た時に他の木が流されてしまう点である。そして、3点目はマングローブ以外の木の葉をカニなどの生物が食べてしまう点である。今までは、マングローブによるメリットしか知らなかったため、このようなデメリットがあることを学べ、良い経験になったと思った。 <食品生産科学科2年 友野帆乃香> <8月2日> ブラパ大学研修 【本日のスケジュール】 午後:カヤック体験 【学びと気づき】 今日は体力を使うアクティビティだった。壮大な自然の中で、カヤックを漕ぐのはとても心地よい体験で癒された。カヤックを進めていく約2.6kmの中で、何種類のハスと睡蓮を見つけられるかをレポートして報告した。ハスと睡蓮は、およそ5種類が群生しており、見つけるのは容易であった。ピンク、薄紫、濃い紫、青色、そして白の花をつけるものがあった。 私はカヤックは初めてであったが、マリンスポーツを日常的にやるので、カヤックの楽な漕ぎ方のコツをイメージすることができた。水面にオールを入れる時は斜めにしていれ、水面下で45度ほど回転させて、水面に再び出す時は水面に入れた時の方向と線対称の斜め45度になるようにオールを出すととても進む。また、オールは両側に舵がついているのだが、なるべく先端に近いほうを持つと、軽い力で大きく動かすことができた。 このように工夫しながら漕いでいると、先に出たはずのメンバーの船に追いつき、また、現地の学生をも追い越して先頭になってしまった。早くゴールしたかったので、そのままスピードを下げずにゴールしとても楽しめた。風もなく、非常に穏やかな水面で、安全に体験することができた。 32 <海洋政策文化学科2年 山内梨央>
元のページ ../index.html#34