<海洋環境科学科3年 南 薫仁> <8月6日> ブラパ大学研修 【本日のスケジュール】 12:00 Namtok Phlio National Park 訪問 14:00 Nong Bua Thai Dessert Market 訪問 【学びと気づき】 今日は本格的な活動は午後からとなった。午後からまずNamtok Phlio National Parkに行った。国立公園ということで非常に自然豊かで、まるで映画「ジュラシック・パーク」の世界に入ったようであった。日本の国立公園の森林と異なっているように感じた点は木々の高さが日本に比べて高い点だ。どの木も見上げるような木が多く迫力があった。また、木の形状も枝や根が絡みついていたり横に大きく蛇行して伸びていたりと特徴的であった。タイ語で1つの木の名前を教えてもらった。その木の名前は「恥ずかしい」という意味だと知った。タイの人は名前やニックネームに物や感情など意味を込めて、その意味が明瞭にわかるようにつける習慣があるが、こういったように木などの名前も意味を込めて名前をつけているのかと思い、面白く感じた。一番奥へ進むと滝があり、今まで見た中でもかなり大きく水も綺麗で気持ちよかった。水に潜ると砂場や岩場ではっきり分かれていたり、滝壺が急に深くなったり、意外と流れがあったりと私は初めて滝壺に入ったので楽しく、貴重な経験ができた。ここで自然とは全く関係なくNamtok Phlio National Parkに行って気づいたのだが、ゴミ箱が一般ゴミ、可燃廃棄物、有害廃棄物という日本であまり見ない3つで分別されており、有害廃棄物とは何が該当するのか、一般ゴミと可燃廃棄物は何が違うのか疑問に感じた。調べてみると有害廃棄物にはプラスチック等が該当することがわかった。こういったゴミの分別の違いには日本とタイの食性などの違いから生まれているのかと考えた。 その次に行ったNong Bua Thai Dessert Marketは名前の通り多くのデザートが売られていた。他にも食べ物や鞄なども売っていたが、中でも印象に残ったのは昆虫である。一緒に行ったタイの学生から3種類の昆虫をいただいたのだが、味付けが濃く香ばしくてまるでスナック菓子のようだった。昆虫という先入観がなければお菓子として食べることができるくらい美味しかった。タイの女子生徒も当たり前のように買って美味しいと言って食べていて、日本では触ることさえできない人が多いなかでここにも文化の違いが出ているように感じた。タイに来て所々でこのような違いを感じる。 日本にいるときに外国人が銭湯に抵抗を覚えることなど理解できないと感じていたが、今ではタイの人々に逆にそう思われているのかなと思うと、生まれてから常識や当たり前と考えていたことは決して常識や当たり前なんてことではなく、あくまで自分の価値観に過ぎないのだと考えた。規模感は小さいものの、こういった違いが多様性であり、現地の学生との交流を通して、これを理解し受け入れることが大切なのだと身をもって感じた。 34
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