海外探検隊 Vol.21
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<海洋環境科学科2年 山田真央> 究室の方がサンプルとして持っていたいくつかの微細藻類の種の観察を行った。私自身、大学の生物実験では、まだ本格的な道具をあまり使っていなかったため、一つ一つの使い方や器具自体が新鮮で、丁寧に教えてくださったので理解も深まった。観察内容としても、種類による形や大きさの違いがよくわかり、昨日の座学の資料と見比べても容易に同定ができ、微細藻類の面白さに気づいてきた。明日からは培養に向けてより本格的に器具を扱っていくことになる。ホステルでも、使うであろう器具の使い方や手順を予習して、失敗することなく進めていきたい。 <海洋環境科学科2年 山田真央> <7月28日> VAST 【本日のスケジュール】 10:00-11:30 VAST 午前の部 13:30-15:00 VAST 午後の部、お別れの会 【学びと気づき】 本日はVASTの最終日だった。午前中にプレゼンの準備や最終レポートの確認をして、午後に五日間の活動報告会兼お別れの会をした。午後の会では、藻類の研究管轄の上の方も来てくださり、お言葉をいただいたあと、今日を除いた四日間にどんな活動をして、どんなことを学んだのかを発表するプレゼンテーションと、思い出のビデオの上映を行った。 プレゼンでは、話すパートを分担してそれぞれ原稿を考えて話したが、しっかりと学んだことと感謝を伝えることができたと思う。英語で発表をすることも、DrやProfといった方々の前で発表することも日本ではなかなかできない体験だと思うため、非常に貴重な経験で、他の2人や周りの反応から学ぶことも多かった。思い出のビデオはメンバーが作ってくれたのだが、とてもおしゃれで見やすく、前よりさらに良かったよと褒めていただき、仲間として誇らしかった。 その後は、文化交流として、それぞれの国の伝統的な歌や踊りを披露しあった。私たちは、前からソーラン節の準備をしていたため、お昼休みに改めて3人で練習し、披露した。練習時点では、3人とも羞恥心が強く消極的だったのだが、本番になると覚悟を決めて、声もしっかり出してやり切れたため達成感があった。とても盛り上がり、楽しんでいただけたこともとても嬉しく、何においても中途半端にやるより、思い切りやり抜いた方が後悔なく楽しめるなと感じた。ベトナムの研究室の方々もベトナムの曲をたくさん披露してくださり、ベトナムの愛国心が伝わってくる歌ばかりでとても面白かった。活動報告会ということで、堅苦しい雰囲気が続くのかと思いきや、初めのプレゼンが終わるとあとはカラオケ大会のように楽しい会となり、ここでもベトナムの方のメリハリをつけて楽しむ姿勢が感じられた。 VASTでの五日間は慣れない実験器具や手順に戸惑うこともあったが、研究室の方々の丁寧で優しい指導に支えられ、とても楽しく有意義な学びの時間にすることができたと思う。ここでの経験と出会った方々の紳士的かつメリハリのある姿勢から学んだことを、残りの活動や日本での生活で実践していきたい。 41

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