海外探検隊 Vol.21
46/52

<食品生産科学科2年 浦野陽彩> 同じ国であるにもかかわらず違う国の人々の生活を見ているような気持ちになった。 最後に、先生のお宅で夕食をいただいた。揚げ春巻きを実際に作り日本では調味料としてあまり使わない魚醤が使われていたり、ライスペーパーを揚げるという体験ができた。何を材料としているのかわかったので実際に家でも作りたい。 <食品生産科学科2年 浦野陽彩> <8月11日> HUST 【本日のスケジュール】 14:30 HUSTの学生の卒業発表 16:30 最終プレゼンテーション 19:00 卒業パーティーへの参加 【学びと気づき】 今回の最終プレゼンは、私の喉の調子が悪く、声が出せなくなるというハプニングもあり、発表をメンバー達に任せることとなり、負担を大きくしてしまい、とても申し訳なく思った。そんな中、二人は快く「安静が一番」だと声をかけてくれ、心が軽くなった。声が出なくなったことは自分自身の管理不足のせいであり最後の発表はみんなでやりきりたいという気持ちが前夜までは強かった。しかし、今朝には二人に励まされたこともあり、悔しさが残る反面、どうしようもないことを悔やんでも仕方がない自分自身のやれることをやろうと考え、二人の台本をもらい、どこでスライドを変えることがベストなのか、緊張を和らげるにはどうしたらよいか考えることができたと思う。このようなハプニングがあった際、その場をいかに乗り切り、その時できるベストを尽くせるか今回の経験から大きく学ぶことができた。また、小松先生の「自分自身を大きく見せようとするから緊張する。その場にいる人にいかにわかりやすく伝えるか。」という言葉から、自分自身の状況を受け入れることの大切さを学んだ。 卒業発表を聞いた際、一番に驚いたことは、ベトナム人同士であるのに英語で発表を行い、英語で質疑応答をしていた点だ。自分自身の専門分野である食品についての話であるにもかかわらず、少ししか内容を聞き取り理解することができなかった。また、この国を良くしていくのは私たちだという強い思いがひしひしと伝わってくる発表であり、このような強い気持ちを持って勉学に向かっていく必要性を改めて感じた。この強い気持ちを忘れず、日本を変えるのは私たちだというぐらい強い気持ちを持つことの大切さを学んだ。 また、卒業パーティーと運よく日程が重なり参加させていただけた。卒業できるのは今回の生徒のうち半分という厳しい現状にありながら卒業する仲間をお祝いしようとみんなで盛り上がっている光景がとても印象的であり、日本だったら、卒業できない生徒はこのように楽しむことができるのか、卒業できない生徒を励ます会のようになっていそうだと感じた。めでたいことは精一杯祝うというベトナムの文化がとても温かく、日本もこのような空気になっていくと良いと学んだ。 44

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る