中川朝陽 私たちは9月24日にVASEPにて研修を行いました。今回探検隊では実施期間が例年と異なった影響でVASEPでの研修は一日のみでした。しかし、私たちはVASEPにはベトナムの水産業にまつわるあらゆる情報が集まり、それらを纏め、政府に報告するという重要な役割を担っていることを学ぶことができました。 研修では、主にベトナムの水産業、漁業の現状を学びました。探検隊期間中にベトナムを襲った大型の台風は甚大な被害を及ぼしましたが、水産業に関してはその多くが南部に集中しているため被害は比較的少なかったとのことでした。また、日本では養殖と言えば海産魚の養殖ですが、ベトナムでは淡水、汽水域での養殖のほうが生産額が大きいこと、パンガシウスという淡水魚の市場価値が高まってきていることなどについて、日本にいては知ることができない一歩踏み込んだところまで学ぶことができました。 VASEPでは、前半に資料を見ながら、職員の方から説明があり、その後、私たちから質問を行う形式で研修を行いました。この研修ではかなり自身の自主性が求められ、質問が終わればすぐに次の質問は?と問われる状況で全てのことに興味を持ち、疑問を言語化する能力が試されました。この時、質問の意図が伝わらなかったときに別の単語で伝える能力が必要となり英語の語彙力の必要性を感じました。また、職員の方が真剣に私たちの質問を聞いてくださり、質問の後には質問の意味の確認をしてくだっていたので、解釈のずれがなくとてもスムーズに質疑応答の形がとれていました。反対に、職員の方から私たちにエビの日本での食し方などの質問が投げかけられることもあり、その際に、自分の考えを瞬時に導き、英語で説明すること ベトナム水産輸出加工協会(VASEP)は、ボランティア、自主性、平等を基本理念とし、1998年6月12日に設立された非政府組織です。 写真はVASEPの代表の方や職員の方と撮ったものです。 は私にとってはまだ少し難しく、考え全てを説明できませんでした。しかし、現状できる最大限の説明ができたのではないかと考えています。ここで満足することなく、よりスムーズに、詳しく説明できるように精進していきたいです。 VASEPでの研修でベトナムの水産業の現状はもちろん、積極性、自主性、英語の会話における瞬発力の重要性を学びました。意見を求められた際に、即座に自分の意見を言語化する能力はそれが英語であろうがなかろうが社会を生きるうえで重要な能力であると実感しました。また何事にも客観的に分析し、疑問を持つことは広い視野を形成することに大きく影響していると職員の方を見て思いました。私もそのような広い視野を持てるようになろうと決意した研修でした。 9 ベトナム水産輸出加工協会
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