海外探検隊23期生報告書
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佐藤幸太 私たちはタイでの最初の2週間をブラパ大学チャンタブリキャンパスで過ごしました。はじめに、ブラパ大学の先生方と学生の皆さんが大学の施設紹介してくださり、キャンパス周辺も案内していただきました。食事の時間にはお互いの出身地や趣味について話す中で、徐々に打ち解けることができました。 その後、私たちはブラパ大学で行われた2日間のオープンキャンパスに参加し、ブースを通して現地高校生や子供たちと交流する機会をいただきました。私たちは日本の折り紙が日本文化を直接伝える効果的な手段であると考え、日本の折り紙を作るブースを出展しました。この活動を通じて、タイの学生や子供たちと日本文化を共有することができ、言語や文化の壁を超えた交流の大切さを学びました。初めて折り紙に触れる子供たちも多く、彼らが楽しみながら折り紙の基礎技術を学び、独自の創造力を発揮する様子がとても印象的でした。 英語が分からず、タイ語しか理解できない子供も中にはいました。私たちが英語で説明しようとしても伝わらず、思わぬ困難に直面しました。私たちの言葉を理解できないため、初め少し戸惑った様子を見せ、次第に興味を失いかけているようにも感じました。折り紙を通じて日本文化を伝えたいという想いがあったため、言語の壁が原因でその機会を失うことが惜しく、どうにかして交流を進めたいと思っていたところ、現地の学生の積極的なサポートがあり、タイ語で通訳を行ってくれることになりました。彼らが丁寧に折り紙の手順をタイ語で説明してくれたおかげで、子供たちは私の動作や折り紙の折り方に再び興味を持ち、楽しそうに取り組んでくれるようになりました。現地の大学生がタイ東部に位置する総合大学です。 チャンタブリキャンパスでは地域資源を活かした教育に力を入れています。 タイの子供たちと彼らに折り紙を教えるメンバーの写真です。 わかりやすく伝えてくれたおかげでスムーズな交流が実現しました。この経験を通じて、異文化交流において、言葉が通じない状況でも柔軟に対応し、協力し合うことの大切さを学ぶことができました。 さらに、この活動では日本人学生としてチームで活動する機会も得ました。活動する中で、メンバー間のコミュニケーションや役割分担が非常に重要であると感じました。それぞれの得意分野を活かし、誰が現地との連携をとるかといった役割を明確にし、チーム全体で目標を共有することで活動が一層効果的でスムーズに進行しました。互いの意見やアイディアを尊重し合う姿勢が求められました。 今回の体験を通じて、異文化交流の重要性とチームとして協力する意義を改めて感じました。タイの学生たちとの触れ合いを通じ、言語や文化が異なる相手と共に学び、成長することの意義を深く感じました。12 ブラパ大学チャンタブリ マリンテクノロジー学部

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