海外探検隊23期生報告書
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斉藤美玖 私は海外探検隊でタイに行き、異文化交流を通じて多くのことを学びました。ブラパ大学のバンセーン研修では、マングローブ林においてボートでの川下りや、樹皮での染物、苗木づくりを体験しました。また、水族館や動物園を訪問し、タイの生態系や展示方法について学びました。その中でも特に印象に残ったのが、動物園での体験です。訪れた動物園は、サファリパークのような形式で、動物たちが広々とした環境で自然に近い形で飼育されていました。まず、園内に入った瞬間から、動物たちの活気や自由な姿に驚かされました。園内を巡ると、目の前で動物たちが生き生きと動き回っている様子を間近で観察できました。特に印象的だったのは、象の展示です。日本では陸にいる姿しか見たことがなかった私にとって、プールで泳ぐ象の姿は衝撃的でした。象が水中で潜ったり、プールで食事をする姿を目にしたことは、自然の中での彼らの生態を理解する上で貴重な学びとなりました。このような環境での飼育は、動物たちが本来持つ行動を引き出すために重要であると感じました。 次に、トラやライオンの展示に移りました。日本の動物園では、これらの肉食獣が寝ている姿を見ることが多いのですが、タイの動物園では彼らが檻の中を活発に歩き回り、私たちをじっと見つめている様子に緊張感を覚えました。動物たちが元気に動いている姿は、彼らの健康的な飼育環境を示しているようで、より野生に近い状態で生活していることが伺えました。また、ワオキツネザルへのえさやり体験も印象に残りました。彼らは活発で、手を伸ばすとすぐに寄ってきてくれました。食べ物を手に持つと、興味津々で集まってくる様子は可愛らしく、直接触れ合うことで、彼らの愛らしさを深く感じることができました。この動物園を訪れることブラパ大学は、タイの公立大学の一つで75の修士課程、3つの教育博士課程、22の博士課程を含む50以上の研究課程の学位を提供しています。 写真はワオキツネザルのえさやりをしているときに先生が撮ってくれた写真です。 で、動物たちの行動や生態について新たな理解を得ることができました。特に、動物の生態を尊重した飼育方法がどれほど重要であるかを学びました。動物たちの生活環境が、彼らの行動や健康に直接影響を与えることを実感したからです。また、園内での展示や解説から、タイの人々が動物に対してどのような考えを持っているのかも知ることができました。彼らは動物の保護や生態系の大切さを理解し、教育的な観点からも動物園を活用していると感じました。このような取り組みは、日本でも重要なテーマであり、相互に学び合える点が多いと考えます。この動物園での体験は、動物の生態や飼育方法について深く考えるきっかけとなりました。帰国後も、この経験を活かし、動物たちの尊厳を尊重し、理解を深める姿勢を持ち続けたいと思います。 このように、動物園を通じて得た知識や感動は、私にとって貴重なものであり、今後の学びにも良い影響を与えると確信しています。 15 フィールドワーク(バンセーン)

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