海外探検隊23期生報告書
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<9月13日> HUST 【本日のスケジュール】 午前: 微生物用培地調合 午後: ラボメンバーとビリヤード 【その日の学びと気づき】 本日は主に実験の下準備やあと片付けに関するアクティビティを行った。微生物をペトリ皿で培養するためには栄養源となる培地が必要となる。酵母エキス、グルコース、ペプトン、ゼラチンを水に溶かし水溶液を作成、その後パスタライザで殺菌する。ベトナムでは中国語ラベルの化学物質をよく見るが、観察してみると結構面白い。グルコースが日本語でブドウ糖なのは知っていたが、中国語でも葡萄糖なのは驚いた。「葡萄」が書ければ中国人にもグルコースという単語を伝えることができるわけだ(書けないが)。殺菌を待つ間はジュースを飲みながら、ひたすら使用済みエッペンドルフチューブを消毒掃除して再使用可能にした。白金耳(エーゼ)に綿を巻き付けてアルコールを吹きかけ、ひたすらエッペンドルフチューブを掃除する…一見するとキレイでもいざ掃除してみると綿に若干汚れが移ったりする様を見ると、こういった地道な作業が大切なのだと改めて感じた。 昼食は”bun tron ngan” 。以前食べさせてもらった混ぜフォーのブン(ビーフン)バージョン、といったところだった。唐辛子メンマのトッピングが印象的で、別皿のスープは濃厚で今までベトナムで味わったスープの中でもトップを争うおいしさだった。こちらもかなり良かったと感じたが、私としては今のところ混ぜフォーに軍配が上がる。 食後はメンバーと交流タイム。「旅の指さし会話帳」が強力だ。話題の種にもなり、書いてあることをただ読み上げて発音確認するだけでも盛り上がった。少し古いのが難点だが、後輩たちにも自信を持ってお勧めできる。 ベトナムで生活してわかってきたのだが、ベトナムではアルファベットをその通りに発音しないようだ (“A”は”エィ”ではなく”アァ”等)。初日の飛行機の座席先客事件解決の決め手はこれだろう、ということでベトナムでのアルファベットの呼び方について聞いてみた。とても丁寧に教えてくれたが、どうも記憶の中の発音と一致しない(“B”は”ベェ”だと思っていましたが”バ”らしい)。キリル文字の発音と混ざったか…?と思いながら一通り教わった後、教わった”C”(カ)を使って「C4 (ラボのある建物)は”カ(C)ボン(4)”だね」と自信満々に言ってみたが、なんと伝わらず… 少しした後、「あー、そういう言い方もできるけど私たちは”セボン”って呼んでいるよ」と言われ頭の中が「?」で埋め尽くされ撃沈した。帰ってから気付いたがアルファベットには発音と読みがあり、”C”の場合読みが”セ”、発音が”カ”だったのでこういった状況が生まれたようだ。日本語は読みと発音がほぼ一致しているから、これは私にとって全くの盲点だった。 引き続き会話帳で遊んでいるとラボメンバーの一人がビリヤードを発見、ちょうどいい機会だからビリヤードしに行こうよ!と言われ唐突にビリヤード大会開催が決定した。そのあとはメンバー皆速攻で研究を片付けバイクでビリヤード場へ。思い立ったが吉日をモットーにしてきた私だが、これだけ軽いフットワークを複数人で見せられるとさすがに驚きを隠せなかった。ビリヤードは優しくレクチャーしてくれたこともあり、初心者の私とメンバーも楽しむことができ、とても盛り上がった。 28

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